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「SNSに飽きた日本のユーザーは55%」というシノベイトが行った世界17カ国の調査結果が産経新聞に紹介されていました。「SNSへの興味を失って来ているか」という問いで、その割合が最も高いのは「日本」の55%だったといいます。周辺の人たちの利用状況を見ても、実感に近い結果だと感じます。
SNSに飽きた日本のユーザーは55% シノベイト調査

また日本での認知は71%に達し、利用率は40%ということですが、伸びていくという勢いはこのところあまり感じることができず、2004年にGREEやMIXIが誕生し、まだ4年というのにはや成熟を迎え、衰退期に向かっていくのでしょうか。そうだとすると、急激に衰退することはないとしても、いかにもライフサイクルが短いですね。
確かにSNSは、つきあいが主目的で、得られる情報の深さが不足しているところにネックがあるのかもしれません。MIXIが日本ではもっとも利用者が多く、さまざまな工夫も行ってきたとは思いますが、ではMIXIがポータルとしてのポジションを得たかというとそうでもないし、音楽で写真でも、旅行でも、あるいはその他の生活領域でなにかに強い、つまり情報が集積しているかというと心許ない状態であり、ネットでの「つきあい」を深めていく要素が不足しているというのが正直なところでしょうね。
確かに、ニュースサイトやブログををRSSリーダーでチェックするというのは、
SNSは、高校生といった若い人たちの携帯でのプロフや、旅行などの目的別のもの、また企業内での利用など、どんどん多様化していったのですが、社会的トレンドから消え、コミュニケーションツールのひとつの仕様になっていくのかもしれません。
利用者の多さだけでなく、良質なコンテンツ、つまり欲しい情報の集積度がなければ、CGMも厳しいということでしょうか。そのための仕組み作りやマーケティングがなかったことが災いしてきたように感じます。
そういえばネットのメディアでは、最近感じるのはソーシャルニュースサイトでピックアップされてくるニュースが、あまりにも玉石混交で、見るのに飽きるということで、これは若い人たちも同じように感じ始めているようです。
こういったメディアも、そろそろ新しい技術がリードするサイクルから、むしろマーケティングインするサイクルの時期を迎えつつあるように思います。ある程度はやっているのかも知れませんが、SNSに限らず、こういったメディアについても、アンケートレベルではなく、もっと深いところでユーザーを研究することを行えば、新しい切り口がでてくることは間違いないと思いますが、これまでの成功体験が邪魔してなかなか発想を変えるというのは難しいかもしれません。

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