2008年10月08日
消費選択の時代
このところ、原油価格や資材価格、さらに飼料価格が大きく下落してきており、さらにユーロ安、オーストラリアドル安などによって、円が強くなってきたこともあって、日本にとって有利な条件もでてきているのですが、マスコミは、どうも景気後退への懸念だけをクローズアップしてきています。よく言われるように、景気は「気」の部分もあり、その影響ははかりしれません。
さて、景況感がさらに悪化してくるとどうなるかをマーケティングの視点で考えてみると、消費が冷え込むとともに、消費の選択が加速されてくるということです。つまり、なにに支出し、なにを節約するかという選択が変化してくるだろうということです。これはB2Cであっても、B2Bであっても同じことが起こってきます。
よく選択需要という言葉が使われますが、こちらは、供給サイドが、消費者の人びとの価値観、ニーズやウオンツの違いをとらえ、新しい選択肢を創造していくことであり、それによって消費者の人たちの選択肢が増え、市場が活性化され、消費も伸びるとということです。それは同じジャンルのなかでの競争であり、今日の成長戦略ともいえます。
たとえば、かつては歯磨きの種類は今日ほど多くはありませんでしたが、今では、歯槽膿漏に効くとか、歯を白くするとか、香りが良いなどの種類がどんどん増えてきました。
しかし、景気が悪化してくると、消費の選択はゼロサムの中でのカテゴリー間の競争が加わってきます。この状態は所得が減少し、長い間国内消費が低迷してきたなかですでに始まってきた現象で、たとえば、いい靴を欲しいけれど、どんどん新しい靴を買うゆとりはない、それなら新しい携帯を買いたいという風になってきます。だからできるだけ気に入った靴を長く履きたいということになり、靴修理のビジネスが伸びてきました。そうなると靴の需要は減ってきます。つまりカテゴリー間の競合です。
さらば!使い捨て「〜 拡大する修理・再生ビジネス 〜 」
支出にメリハリをきかせるということが一段と強まってくるなかで、どうすればいいかですが、そういった消費の変化をまずはきちんととらえ、ビジネスチャンスがどこにあるのかという感度をあげることが必要になってきます。さらに、メンテナンスも含め、どのような価値をあげていけばよいかの再設計も避けられません。
逆に言えば、選択消費をうまくとらえれば、差別化につながったり、新しいマーケティングチャンスもでてくるということです。


