バナー

軽しか売れない、小型車しか売れないという声が聞こえていましたが、今朝の日経記事を見ると、2008年度上期の国内新車販売台数ランキングで、やはりトップが「ワゴンR(スズキ)」、第二位「フィット(ホンダ)」、第三位「ムーブ(ダイハツ)」、第四位「タント(ダイハツ)」、第五位に「カローラ(トヨタ)」と軽自動車、小型自動車が上位ランクを占める結果となっています。
4―9月の新車販売、「軽・小型」が人気 トップ10位に9車種

今年フルモデルチェンジした「クラウン(トヨタ)」が7位と、3ナンバーの大型車で唯一ベスト10入りしたことはさすがクラウンということですが、乗用車市場が軽自動車、小型車へ大きくシフトしたことに変わりありません。
昨年同期比で売上げを大きく伸ばした車種を見ると、「フィット(ホンダ)」85.5%増、「タント(ダイハツ)」69.7%増、「クラウン(トヨタ)」69.6%増、「プリウス(トヨタ)」32.6%増が際だっています。
「プリウス(トヨタ)」に関してはかなり9月からの値上げを目前にした駆け込み需要の影響もあったようで、9月には受注が急減したようです。
さらに輸入車販売が18%減ですから、ガソリン高が低燃費車へ、ドラスティックに需要がシフトしたわけですが、これは日本だけでなく、海外でも同様であり、世界の自動車は低燃費を競い合う時代に入ったということです。
ガソリン価格は下がってくるとはいえ、金融問題で米国やヨーロッパで景気の後退が起こってくると、ますます小型車シフトが促進されてくるものと思います。そうなるともっとも打撃を受けるのが、小型車、低燃費車に弱い、米国自動車産業で、世界規模の自動車産業再編劇が起こるかもしれません。
景気後退で、日本の自動車も短期的には売上げが落ちるでしょうが、この景気後退が世界でのシェアを大きく伸ばすチャンスとなってくることは間違いないでしょうね。

バナー←クリックありがとうございます。よろしくお願いします