
昨年は「国宝・彦根城築城400年祭」もあって、滋賀県の07年の観光客数が、NHK大河ドラマ「功名が辻」の影響などで過去最高となったが一昨年をさらに上回り過去最高となったそうです。そのキャラクター「ひこにゃん」も大活躍でした。
<観光客数>「ひこにゃん」のおかげ 07年の県内、過去最高の4666万人 /滋賀
「ひこにゃん」効果と考えると楽しくまた面白いのですが、それよりは、もっと観光地としての基盤や観光客を誘引する街づくりなどで注目したほうがいいように感じます。そういったファンダメンタルが整ってきたから、キャラクター効果も発揮できたということでしょう。
滋賀県はもともと東西の交通の要所であり、また近江商人が富を築き、その遺産も多く残っているうえに、近代ではヴォーリスの建築遺産も数多く残っています。また魯山人が逗留した商家や魯山人が創作した看板などの文化の香りも楽しめます。
琵琶湖は、キャンプ地やヨットやボートの係留施設もあり、周辺の山々にはスキー場やトレッキングコースもたくさんあります。
さらに、彦根、近江八幡、長浜など各都市が地元をあげた観光に力をいれ、そこにクラシカルな町並みに個性的な飲食店や商店が揃っており、それこそ商売の基本としての幾重もの「飽きない」(商い)の要素があるということでしょう。また大阪や京都、さらに名古屋からの観光客を吸引できるという地の利もあるかもしれません。
そうやって見てみると、地域の魅力づくりではなく、道路頼みとかキャラクター頼みで観光客を伸ばそうという都市もありますが、ちょっと違うのじゃないか、もっと、地域のアイデンティティを固めること、観光産業ビジョンを描くことから始めたほうがいいのじゃないかと感じる都市もありますね。
観光立国としての資源は日本には十分あるはずで、国内経済の活性化のひとつとしてもっと注力してもいいのじゃないか、滋賀県はいいモデルケースだという気がします。
さて、日経新聞で、経済産業省が、日本経済の中長期的な成長力を高めるための「青写真」を描き、二階俊博経済産業相が9日にも発表するそうですが、その柱が「原油など資源高への耐久力を高め、新興国などの外需を取り込む輸出や投資の促進」となっているようでガッカリです。まだ途上国型の経済政策しかないという印象を受けてしまいます。
日本がもっと強化しないといけないのは国内経済の活性化であるはずであり、こにもっと知恵を働かせないと、いつまでも豊かさを感じない、しかも海外動向に右往左往させられる国の姿しか見えてきませんね。
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