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昨日、タクシーで東京駅から移動中、清洲橋を過ぎたあたりに中継車がずらりと並び、一瞬ですが、通りを入ったところにパトカーや人の群れが見えました。どんな事件でしょうねと運転手さんに尋ねると、大麻吸引疑惑で騒動となっている北の湖部屋や大嶽部屋があって、マスコミの人たちが集まって、ずっとそういう状態なのだそうです。さらに「露鵬さんを乗せたことがあるんです。とても人柄が良くて、とてもあんな事件を起こすとは思えません」と話してくれました。

この間異様に感じたのは、若の鵬の大麻入りタバコ所持という事件の直後ということもあるでしょうが、抜き打ち検査で陽性反応がでたことに関して、露鵬、白露山がクロだと決めつけたような先走った報道が、とくにテレビで続いて流されたことです。

まだ簡易検査で陽性反応がでたとしても、専門機関で行う検体の分析結果が判明するのはまだ先のことであり、結果が判明していないのに、まるで犯人扱いすることはちょっと冷静ではありません。
さらにテレビにでているコメンテーターの人たちのなかにも、どうかと思う発言をする人が結構目立っていました。日本の若い人たちが弟子入りする数がめっぽう減り、相撲界の維持に外国人に頼らざるをえない現状、朝青龍や白鳳の人気でなんとか興業を保っている現状を無視して、弱くなっても、外国人力士を排除し、日本人だけで、国技としての品格を保つべきだという発言も目立ちました。

それを言うなら、大麻よりも時津風部屋でのリンチで斉藤さんの命を奪った事件のほうがはるかに罪は重く、そのリンチを行ったのは日本人力士であり、外国人力士ではないということに、どう説明をつけるのでしょうか。問題の本質は角界のしくみや体質のほうにあるはずです。

ちょっと結論づけが短絡的であり、性急すぎるのではないかという疑問が沸いてきます。そんなさなかに、抜き打ち検査の簡易判定では、本当に陽性でなくてもそれに近い反応が出る「擬陽性」という可能性もあるということが、大西祥平・日本アンチ・ドーピング機構専門委員の記者会見で明らかになりました。精密検査でも分析結果がでないとなんとも言えませんが、冤罪であった可能性もあり、もし精密検査結果でシロという判定になった時に、マスコミ、とくに放送局はどう責任を取るのでしょうか。松本サリン事件の河野さんへの冤罪報道であれほど報道のありかたが問われたにもかかわらず、反省が生かせていないということです。
それにしても、報道のあり方だけでなく、この精密検査への協会からのサンプル提出が遅れたことは、いかにもという感じですね。

分析結果、5日以降に=相撲協会、判明後に対応?大麻陽性
結果逆転ある?専門家の意見分かれる
【騒動解説】 対応まずかった相撲協会

それはそうとして、この相撲の問題にしても、この頃感じるのは、どうも日本が自信を失い、内向き、引きこもり思考になってきているのではないかということです。

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