GIGAZINEに気になる記事がありました。SONYがこの8月にヨーロッパで行われる大規模なゲームイベントで、ゲーム事業について世間を驚かせるような発表をすることを明らかにしたというのです。
ソニー、8月にゲーム事業に関して世間を驚かせるような発表を予定
いったい何なのか、あっと驚くサプライズということですから、これまで発表してきた動画配信とか製品のスペックの話ではないはずです。
いろいろ考えてみたのですが、PSP Phoneではないかというところに落ち着きました。それ以外はちょっと想像がつきません。がっかりされましたか。PSP Phoneなんてもう折り込み済みで、当たり前じゃないかいう声があちらこちらから聞こえてきそうです。しかしSONYがPSP Phoneを出すことは、ゲーム機市場を拡大するうえでも、また進化させる上でも極めて重要であることは間違いありません。
さてPSPPhoneについては、いろいろ噂が取りざたされてきました。一年前ぐらいに、CnetやGIZMODE Japanでゲーム専用と思われるボタンと、画面を横倒しにできる機能をもった携帯電話と思われる特許申請画像が紹介されていたのをご記憶の方もいらしゃると思います。。
今度はPSPフォン?--ソニーの特許申請から次期携帯ゲームの噂が再燃(CNET)
ソニー・エリクソンがPSP Phoneを開発中?(GIZMODE Japan)
また今年になって、秒速SUNDAYさんが、海外で流れているPSP Phoneの写真を紹介されていましたが、こちらはガセネタだという説もあり、真偽のほどははかりかねます。
PSP+携帯=PSPPHONEの詳細が明らかに
野次馬の期待としては、デジタルオーディオプレイヤーで完敗したSONYが、アップルのジョブスもあっと驚かせ、真っ青にさせることであり、やはりiPhoneの追撃でしょう。iPhoneを上回る魅力をもった携帯電話で仇をとるということです。そう考えると、PSPPhoneとiPhoneをネタにして、SONY対アップルの競合分析をしてみるというのも、マーケティングのカンを磨く上でも、いい題材になりそうです。ちょっと考えたことをメモしておきます。
SONYにとってのオポチュニティつまりチャンスは、海外でも3Gが普及しはじめ、携帯電話もハイエンド端末への買い替え需要が起こってきていることでしょうか。非価格競争をしかける絶好のチャンスがやっと来たということでしょう。
さらに国内においては、携帯市場が、ワンセグとか、お財布ケータイとか、周辺機能で差別化をはからざるをえないほど煮詰まってしまっており、高度なゲーム機能を搭載した携帯電話なら新しいポジションで差別化ができそうです。
iPhoneもAppStoreで、さまざまなアプリケーションを集積させようとしていますが、現状ではどんなキラーコンテンツが登場してくるかはまだ未知数です。キラーコンテンツが生まれる前にSONYとしては叩いておきたいところでしょう。
SONYの強みとして、SONYエリクソンが海外携帯市場で第四位という実績を持っていることが考えられます。iPhoneはかなり特殊な存在であり、話題の割には販売台数は限られています。iPhoneの性格上、ユーザーは、PCのヘビーユーザーに限定されそうで、急激に携帯市場で大きなシェアをとることは考えにくいところです。
すくなくともアップルは、デジタル・オーディオ・プレイヤーでガリバーとなったようにはいかないということで、十分に対抗できる余地があるはずです。さらになんといってもSONYにはゲームソフトの資産があります。
SONYの弱みは、iPhoneに発売を先行されたことと、ブランドの勢いで負けていることではないでしょうか。各国のキャリアにアップルが示した強い態度がとれるかどうかです。さらに音楽では、日本ではあまり問題になりませんが、海外では音楽配信でiTMSという強力な壁があります。
鍵となってくるのは、通信によるゲームの世界をどのように広げることができるかでしょうが、案外ブラウザーの性能もそれを左右しそうかなと思ったりします。あとはちょっとお堅くなってしまったSONYが、柔らかい発想ができるかどうかですね。製品のスペックだけではなく、触れて楽しい機能、つまり面白い体験を作り出せる力があるのかどうかでしょうか。
もっと異なる視点があると思います。こういったテーマはみんなで、ああだこうだと視点を広げていくことが大切かと思いますので、みなさんのご意見も頂戴できればと思っています。
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ソニーが、ソニエリを起点に新しい風を社内に招きいれ、ここ最近の低迷を払拭しようとしているんであれば、楽しみですね。
ただ、プレステ3の方向性には落胆させられましたが・・・。