2008年07月22日
家族に追い込まれる時代なのだろうか
夏休みのなかの連休は、あちらこちらで小さなお子さん連れのご家族の姿が目立っていました。小さなお子さんたちと仲良く遊ぶご両親の姿。さらにそれを見守るおじいさん、おばあさんたちの姿と、報道されている家族内殺人事件とはなかなかイメージがつながってきません。
子供たちが小さなうちはうまくつきあえても、子供たちが大きくなり、思春期独特の悩みを抱える時期になると軋轢が生じてくると言うことでしょうか。
さて、家族ということでは、つきあいは家族が一番大切という考え方が増えてきているようです。地域や親戚とのつきあいも薄れ、さらに職場でのつきあいも浅くなり、コミュニティが希薄化してきている日本では後は家族しか残っておらず、そこに意識が集中してくるということかもしれません。
希薄化する職場・親せき・地域とのつきあいと高まる家族の大切さ
しかし、皮肉なことに、新しい家族主義みたいなものが広がってきているにもかかわらず、家族が家族を殺害する家族内殺人の報道が後を絶ちません。またもかと、なにか異常さを感じるのですが、実際には家族内殺人事件は、件数としては特に急増したというほどではないそうです。殺人事件としてはむしろ長期的には減少してきたそうです。とはいえ、事件の質は変わってきたように感じるのですが、それもやはり報道がそれを集中して取り上げるからでしょうか。
最近家族同士の殺人事件が多いですが。みはさんのご意見を聞かせてください。
日本の凶悪犯罪は減少してます。
家族間殺人でも、介護がまともにできなくなり、頼るところもなく殺めたという事件などは心が痛みます。若い人が大都市に吸収され、残されたのは老夫婦だけという家族も増えてきており、自らではどうしようもないところにまで追い込まれてしまった結果、さらに介護する側も高齢化してしまった結果でしょうが、高齢化がさらに進行していくと、福祉のインフラが整わないままに、経済成長期が終わり、立派な道路だけが空しく残った日本にとっては今後さらに大きな問題になってくるものと思います。
家族が一番大切という価値観が増加し、家族主義が広がっては来ているものの児童虐待は、この10年で激増しているようです。これも児童虐待そのものが増えたのか、児童虐待が発覚した件数が増えたのかよくわかりませんが、閉ざされた密室のなかで、家族間の軋轢を緩和するコミュニティがなく、さまざまなストレスを抱えてきていることもあるのではないでしょうか。
ちょうどNHKの朝の連続ドラマ「瞳」も家族をテーマに描いていますが、そこには月島の下町のコミュニティやダンススクールの友達というコミュニティが重なった人間関係が描かれています。「三丁目の夕日」もそうですが、あのようなコミュニティ、家族以外の人の絆は、寂しいことですが、はもはや郷愁の世界となりつつあるのかもしれません。
高齢化した親を子供が面倒をみるといっても限界があり、コミュニティの機能は、ますます重要になってくるはずですが、さて日本がどうなっていくのか、相当発想の転換や知恵が必要になってきていることだけは間違いないのではないでしょうか。
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この記事へのコメント
1. Posted by 相京雅行 2008年07月22日 20:26
飲食店の店長候補の仕事をしていましたが
子供の常識のなさを痛感していました。
しかし、子供の常識のなさよりも
その親御さんの常識のなさを感じるときもありました。
親子のコミュニケーションはもちろん
親が子供に常識を教える。
という当たり前の事が成立しなく
なってきているのかもしれません・・・
ランキング応援していきます♪
2. Posted by 「日々是マーケティング」管理人 2008年07月22日 22:30
ファーストフード店やファミレスでの親御さんの態度は、「・・・」だと感じるコトが多いですね。
3年前に母が亡くなり、高齢の父を一人田舎に残しているため、様々な方法で、ご近所コミュニケーションを取る策を立てています。
そのひとつが、母の月命日にあわせて果物やお菓子を送るコト。
高齢のため、一人で食べきることが出来ないので、ご近所のみなさんに「おすそ分け」をするように、お願いをしています。
その結果、毎日という訳ではありませんが、週の半分くらいはご近所のどなたかが、我が実家に顔を出してくださるようになり、父も「おすそ分け」という理由で出かけやすくなりました。
「遠くの親戚よりも、近くの・・・」を実感しています。
3年前に母が亡くなり、高齢の父を一人田舎に残しているため、様々な方法で、ご近所コミュニケーションを取る策を立てています。
そのひとつが、母の月命日にあわせて果物やお菓子を送るコト。
高齢のため、一人で食べきることが出来ないので、ご近所のみなさんに「おすそ分け」をするように、お願いをしています。
その結果、毎日という訳ではありませんが、週の半分くらいはご近所のどなたかが、我が実家に顔を出してくださるようになり、父も「おすそ分け」という理由で出かけやすくなりました。
「遠くの親戚よりも、近くの・・・」を実感しています。
3. Posted by serendipity_love 2008年07月22日 23:23
話題が「家族同士の殺人の増加」と「地域コミュニティーに希薄化」の2つと読み取りました。
「家族同士の殺人の増加」だけ切り離してコメントします。
子殺しは、圧倒的に昔の方が多かったです。
戦前までは、生まれた子どもの「間引き」が、よくある事として行われていました。
数字は見つかりませんでした、昭和初期の新聞記事です。
http://www.pref.mie.jp/bunka/TANBO/hakken/page28.htm
また、子殺しではありませんが、母体保護統計報告の昭和30年〜平成13年まで数値の「人工中絶実施率」の数は昭和30年代と平成では1/5に減少しています。
http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/data/220/2000/toukeihyou/0003490/t0054094/nn14_001.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/05/kekka5.html
両方ともに共通するのは、避妊の未発達や、無知や、性交相手の男性の無理解からの結果だと思います。
そして、それが当たり前すぎるので、今のようにメディアで取り上げられる事もなく、過ぎ去っただけだと思います。
ここから下は、推測です。
育児虐待は、虐待を虐待と報道するようになったのが、最近ではないかと思います。
親殺しは、「姥捨て山」がありました。「姥捨て山」に捨てられても、訴えたり警察を呼ばなかっただけだと思います。
この推測は、「少年犯罪データベース」サイトを読んで、思いつきました。
http://kangaeru.s59.xrea.com/
「家族同士の殺人の増加」だけ切り離してコメントします。
子殺しは、圧倒的に昔の方が多かったです。
戦前までは、生まれた子どもの「間引き」が、よくある事として行われていました。
数字は見つかりませんでした、昭和初期の新聞記事です。
http://www.pref.mie.jp/bunka/TANBO/hakken/page28.htm
また、子殺しではありませんが、母体保護統計報告の昭和30年〜平成13年まで数値の「人工中絶実施率」の数は昭和30年代と平成では1/5に減少しています。
http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/data/220/2000/toukeihyou/0003490/t0054094/nn14_001.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/05/kekka5.html
両方ともに共通するのは、避妊の未発達や、無知や、性交相手の男性の無理解からの結果だと思います。
そして、それが当たり前すぎるので、今のようにメディアで取り上げられる事もなく、過ぎ去っただけだと思います。
ここから下は、推測です。
育児虐待は、虐待を虐待と報道するようになったのが、最近ではないかと思います。
親殺しは、「姥捨て山」がありました。「姥捨て山」に捨てられても、訴えたり警察を呼ばなかっただけだと思います。
この推測は、「少年犯罪データベース」サイトを読んで、思いつきました。
http://kangaeru.s59.xrea.com/
4. Posted by 西海岸 2008年07月23日 13:32
>家族内殺人事件は、件数としては特に急増したというほどではない(中略)殺人事件としてはむしろ長期的には減少。。。
大変に重要なご指摘だと思います。
実はアメリカでもこれと似たようなことがありまして、一時、あまりに銃犯罪や殺人事件が連日報道されるため、皆アメリカの犯罪発生状況が悪化していると思っていたら、実際の統計では、ここ50年くらい、アメリカの犯罪は減少を続けていた、というようなことがありました(おおまかな記憶ですが)。
テレビなどマスコミによる集中報道、そのセンセーショナルな伝え方、などが、事実と異なる社会的幻想を生み出し、新たな社会不安の種を巻く危険性を、誰かがこのように実態統計を確認して修正していくことは、大変重要だと思います。
なお、社会が変われば犯罪の質も変わります。ただ殺人は殺人で、どちらの理由がマシとかいうことはないと思います。昔は無かった犯罪理由なのでショッキングというのはあるかもしれませんが。。。
大変に重要なご指摘だと思います。
実はアメリカでもこれと似たようなことがありまして、一時、あまりに銃犯罪や殺人事件が連日報道されるため、皆アメリカの犯罪発生状況が悪化していると思っていたら、実際の統計では、ここ50年くらい、アメリカの犯罪は減少を続けていた、というようなことがありました(おおまかな記憶ですが)。
テレビなどマスコミによる集中報道、そのセンセーショナルな伝え方、などが、事実と異なる社会的幻想を生み出し、新たな社会不安の種を巻く危険性を、誰かがこのように実態統計を確認して修正していくことは、大変重要だと思います。
なお、社会が変われば犯罪の質も変わります。ただ殺人は殺人で、どちらの理由がマシとかいうことはないと思います。昔は無かった犯罪理由なのでショッキングというのはあるかもしれませんが。。。


