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ニューヨークの原油先物価格が、急落しはじめているようで、1バレル130ドルを割ったという記事がでていました。

NY原油、3日連続で急落、1カ月半ぶり130ドル割れ
3日間の下げ幅は計15.89ドルになり、値下がり率は10%を超えた。天然ガスの米国内の在庫が予想より増えていたと発表されたことなどを受け、原油に も売り注文が出た。前日には原油在庫も予想に反して増えていたことが判明。投資家の間で、景気減速や燃料価格の高騰で原油需要が減っているとの見方が強ま り、相場急落を警戒した売りが増えた。
相場急落を警戒した売りが増えたということは、売りがさらに売りを呼び、価格が落ちていくスパイラルとなる可能性もあります。ちょうど日本のバブルが弾けたときがそうでした。

当時、不動産の会社に勤めていた友人が当時のことを聞かせてくれたことがありました、それまでは、投資目的で買い続けられ、買えばさらに高値で売れるという状況であったものが、突然売れ行きが鈍化しはじめたそうです。そうなると高値で売り切ろうと売りが殺到し、不動産価格がみるみる急降下していったそうです。

かつて為替のトレーダーの方のお話を伺ったことがありますが、面白い事をおっしゃっていました。トレーディングの世界は、経済も政治も関係がなく、ディスプレーで表示される売り買いの状況から、そのディスプレーの流れる数字の向こう側に、誰が買って誰が売っているかを探り合いで、どちらが勝ち得をするのか、また負けて損をするのかの勝負事で動いているということでした。こういった心理戦と、さらにさまざまなニュースが相場にどう影響するのかの読みあいで決まってくるということでしたが、まさに原油先物市場も素人ながらそれに近い世界だと言う気がします。

以前に書きましたがマネーゲームを展開しているプレイヤーの人たちは、リスクに敏感であり、それだからこそ急落しはじめると、リスク回避のために売りが殺到することも起こってきます。
原油価格の高騰は、世界経済の不安定を招き急ブレーキとなったどころか、原油はエネルギー資源であるとともに、さまざまな素材や製品の材料であり、生活物資の高騰をも連鎖的に招き、貧しい国の人びとをさらに困窮させるという悲劇を生み出してきました。この原油価格の下落が、バブル崩壊の引き金であって欲しいものです。

ついでながら、昨日行きつけの店に行って、店のオーナーの板前さんから面白い話を聞きました。15日に全国のほぼ全漁船に当たる20万隻が一斉休漁したことに触れ、魚に入手に困りませんかと尋ねたところ、15日はもともと市場が休みの日なので、そもそも出漁はなかったので、なんの影響もないというのです。本当かどうかはわかりませんが、さもありなんという感じがしました。やはりその筋の人から話を伺うと違う側面が見えてきますね。

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