社会起業家に学べ! (アスキー新書 69)


社会には解決しなければなっらない課題やニーズが山積みです。しかも、一般の企業が、みずからの事業の領域から離れて、そういった課題やニーズに取り組みにくい課題や社会ニーズが多いことはいうまでありません。
地域再生、農業再生、途上国支援、環境保護、在日外国人支援など、さまざまな領域で、既存のしくみや、行政では、課題やニーズの解決を限界があり、また一般企業も扱いづらいテーマについて、自らのビジネスとして解決にチャレンジする社会企業家の登場が期待されています。
現在、日本にどのような社会企業家が生まれ、どのような活動を実際に行っているのかを紹介したいい本があります。『社会企業家学べ!』です。
もちろん、こういった本に触れ、触発され、自ら飛び込んで解決課題にチャレンジするために起業する若い人たちがどんどん増えてくることを期待しますが、一般の人も、社会企業家から学ぶことは多いと思います。
新書でありながら、事例紹介に重点が置かれていますが、それらの事例から伝わってくるのは、若い人びとの献身的エネルギーであり、失敗や苦労の連続と闘い、悩み、事業を築いていく問題解決者としての姿です。
やらされるのではなく、自らやりたいことをやる、少ない収入しか得られなくとも、仕事が評価され、感謝されるという実感を得ることを糧としで、障害や壁を乗り越えていくパワーです。
作者の今さんは、第三章で「あなたも、この世界をかえることができる!」で、社会企業家になるプロセスを買いていらっしゃいますが、「第一に自分が見過ごせない問題を自覚すること」、「困っている当事者の立場に立って、彼らの気持ちにコンパッション(強い共感)を抱いた時こそ、社会企業家を始めるチャンス」、「はっきりニーズがわかれば、社会起業を通じて達成したい自分の使命(ミッション)を周囲に示すこと」「常識と思い込みを捨て、新しい仕組みをつくれ」ということなど、企業のなかでともすれば忘れられがちな事業マインドです。
どんな企業も最初は、そんなところからスタートしているはずだし、最初から給与の保証があったわけではなかったはずです。
社会企業に関心のある人だけでなく、企業で働く人たちにも新鮮な視点を提供してくれる1冊だと思います。

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