最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)

コンビニでのタバコ販売が伸びてきているといいます。タスポの導入で、自販機での購入者が激減して、コンビニに流れてきており、コンビニにとっては、天からの恵みになっているようです。自販機でタバコを買っている人の姿もあまり見かけなくなりました。
まだ導入されて間もない一時的な現象で、今後タスポが普及するにしたがって、自販機に客が戻るかというと、かなり厳しいアンケート結果がC-NEWS生活者情報マーケティングデータで紹介されています。
タスポ:5月導入済み(西日本・北日本)エリアのタスポ所有率、31% 自動販売機での購入半減

タスポを購入、また申し込んだ人は、5月導入エリアが31%、7月導入エリアで24%。一方で「申し込む予定はない」「今後の予定はわからない」と回答した人は、両エリアともに5割程度に達しています。
いよいよ7月から消費量の多い関東エリアでもタスポが導入されますが、ますます自販機からコンビニへの購入場所の変化が本格化してきそうです。このままでは自販機でのタバコ販売の採算割れが起こり、タバコの自販機の減少が予想されますが、ものがタバコであるだけに、値引きなどの決定的な普及促進策もとれないために、タスポ導入は結果として自販機を減らす結果になりそうです。
まあ、日本ほどどこでも自販機でタバコが買える国も珍しいのではないでしょうか。以前ロスで開催されたカンファレンスに参加した折に、参加した人たちの喫煙組のメンバーとビルの前で、タバコを吸いながら交流していると、姿カタチも立派な通りすがりのビジネスマンから、タバコを恵んでくれないかと言われ驚いたことがありました。タバコを売っているところがあまりないので、そういう光景もあたり前のようです。自販機の減少は省エネにもつながるので、業界としては厳しい事態でしょうが、意図に反して健全な流れをつくっているのかもしれません。

タバコ税の値上げも、結局は喫煙人口や喫煙量を減らす結果となり、絵に描いたような税収増にはならないでしょうが、まあ世の流れかなと感じます。ちょっと喫煙者にとっては肩身の狭い時代になってきましたが、それで思い出すのは筒井康隆さんの「最後の喫煙者」という小説です。もう読んだのがずいぶん前で、記憶が定かではないのですが、どんどん世の中が喫煙者に厳しくなって、最後は喫煙者が隠れてタバコを吸わないといけなくなり、さらに喫煙者狩り追われ、追い詰められるというものだったと記憶しています。
時代はまさしく筒井康隆さんが描いたように、喫煙者受難の時代となりつつあるようですね。


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