2008年05月23日

年金積立金運用損失が拡大-19年度で二兆円を超えそう

以前にも取り上げた公的年金積立金の運用ですが、気になっていたので公的年金積立金運用独立行政法人のホームページを確かめてみました。
公的年金積立金運用独立行政法人

やはり、19年度の市場運用分が、第二四半期1兆6328億円の赤字、さらに第三四半期で1兆5348億円と二期連続の赤字となり、第一四半期が2兆3752兆円の益をだしているので本年度で7924億円の損失となっていますが、よほど経済が好転しない限り、このままでいけば2兆円を超える損失が発生するのではないかと危惧されます。

「保険料のうち年金給付に充てられなかったものを年金積立金として運用し、年金財政の安定化に活用する」ための独立行政法人であり、実質的な運用利回り1.1%を確保すると、キレイな言葉が並んでいますが、そもそもが、公的年金積立金運用独立行政法人は、例のグリーンピアで年金を使い、大きな損失をつくった年金福祉事業団です。それが年金資金運用基金へと改組し、さらに公的年金積立金運用独立行政法人に横滑りしたのですから、カムフラージュと思われてもしかたないですね。

運用は利益がでることも、赤字がでることもある世界ということで割り切るべきでしょうか。だからか、マスコミもほとんどこの運用赤字については触れていないようです。しかし、今日のような状況で、この独立行政法人に資金運用の能力があるかどうかです。天下り組織にはたしてどれだけ期待できるのでしょうか。

経済財政諮問会議による公的年金の運用改革案が固まったそうで、「積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を中央銀行のような独立性の高い認可法人に衣替えするほか、基金を複数に分割して運用を競わせるべきだと提言する。硬直的な運用体制を改め、運用利回りの向上を目指すのが狙い」としていますが、存続させるべきかどうかの議論が必要ではないでしょうか。
公的年金運用改革、認可法人で独立性を。

このあたりは、木村剛さん貞子ちゃんの連れ連れ日記さんがお詳しいと思いますので、トラックバックしておきます。

バナー←クリックありがとうございます。よろしくお願いします。
kinkiboy at 16:04│Comments(2)TrackBack(0)clip!政治 | マスコミ

トラックバックURL

この記事へのコメント

2. Posted by 貞子ちゃん   2008年05月24日 18:34
年金資金運用基金は動かす金額が超巨大なので、そもそも株式などのマーケットに乗り出すと、どうしても高値掴みしてしまいますし、売るときは、底値掴みしてしまいます。そもそも「責任」という発想がないですから、なんとなく自分のお金じゃない巨額資金を「もうけよう」などという発想もない人々が運用している。
だったら「年金運用基金を複数に分割して競わせよう」という経済財政諮問会議の発想は間違っていないですが、現実に照らし合わせると「金融不況で仕事が減っている国内大手金融機関に、国が仕事あげるために、年金基金を複数で食い物として提供しよう」とも翻訳できます。
こんな馬鹿なことしないで、非市場性国債を大規模導入して、それを年金基金に運用させるだけでも、6兆円はど運用成績は上がります。経済財政諮問会議も迷走しています。
1. Posted by 貞子ちゃん   2008年05月24日 18:26
大西さん おひさしぶりです!(^^
せっかくTBを頂きましたが、そのブログ記事は、あ「あそこまで目次を詳細に記すと、昨今はすぐマネる人が出てくるので、削除してほしい」との依頼があり、削除しました。
さて大西さんお尋ねの件ですが、元来、年金基金は、「掛け金」「積立金」として国民から預かっているお金ですから、びた一文一切のリスクにさらしてはいけないという立場なら、すべて日本国債で運用すべきであるとするのが、私の立場です。日本国債なら、その時の景気不景気でも、運用益がマイナスになったり(逆に大きくプラスになることもないです・・・)することはありません。ましてや年金資金運用基金は運用がへたくそな公務員集団です。(つづく・・・)

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔