ウィキペディア日本語版には現在約 481,033 本の記事があるとウィキメディア日本語版のメインページに書かれていますが、お知らせによると3月28日に、全世界のウィキペディアの記事数が一千万項目を超えたそうです。おめでとうございます。
英語版プレスリリースWikipedia Hits Milestone of Ten Million Articles Across 250 Languages
Wikipediaの記事、ついに1千万件に到達(TechCrunch)

その一千万番目の記事が、 16世紀英国の後半を代表する画家ニコラス・ヒリアードについてのハンガリー語の記事ですが、残念ながら日本語版ではまだ記事が書かれていません。英語版で紹介されていますので、ご関心があればそちらでご覧ください。画像はヒリアードとヒリアードの奥さんの肖像画です。

ヒリアードひらーど

2001年1月にジミー・ウェールズが仕掛け、英語版で生まれたインターネット上の百科事典ウィキペディア ですが、記事の数だけでなく、今や世界に広がり、250の言語版を持つほどにまで成長してきています。
このお知らせと時を同じくして、ITメディアの記事で、ウィキペディアを運営しているウィキメディア財団に米財団から300万ドル、米著名投資家から50万ドルが寄贈されたという記事がありました。
その記事によるとこの世界最大の百科事典を運営するウィキメディアは、本拠地を米フロリダ州からカリフォルニア州に移し、スタッフが10人から15人に増強したばかりということですから、いかにわずかな人数で運営しているかに驚かされます。
Wikipedia運営組織に、資金援助相次ぐ

現在、言語別ではもっとも登録記事が多いのがやはり現在英語版で230万項目ですが、以前書いたエントリーを見ると2006年に100万項目を超えたとあったので、二年で倍以上に増えたことになります。
ちなみに世界のサイトのトラフィック量を調査しているALEXAで、2006年では全世界のサイトの17位にランクインしていましたが、今や堂々第9位にランクアップしています。
Global Top 500

項目数では、第二位がドイツ版で、72万9千項目ですから、日本語版の48万項目はちょっと記事数で見劣っているようですが、それでも、もはや無くてはならない存在になりつつあるように感じます。
インターネットコムと goo リサーチが行った全国10代〜50代以上のインターネットユーザーを対象にした調査によると、ウィキペディアの認知度は、ネットユーザーの約84%まで上昇し、もう認知は十分にできたということでしょう。
ウィキペディアの認知度が約84%まで上昇―Wiki 定期リサーチ(6)

また株式会社ビデオリサーチインタラクティブの調査によると、ウィキペディアの昨年1年間の推定訪問者数は約2,740万人で、前年の約1.5倍となったということですから、ユーザーの活用も増えてきていることがわかります。
ウィキペディア、2007年の訪問者数は2,740万人

ウィキペディアは、誰もがボランティアで書き込み、そんなみんなの知識を集めてできあがっているだけに、問題も起こりやすいのですが、それもみんなの監視やウィキメディア財団の管理で小さく抑えられているほうではないでしょうか。
問題のひとつに、自分自身の記事を自分に都合よく書くということもあります。それが政府などの大きな組織が行うと情報操作になってしまいます。もちろんこれはガイドラインで禁止されているのですが、昨年誰が記事を編集したかがわかるWikiscannerが登場したことで、自分に関わることを都合よく書き換えることに対する牽制もできるようになり、一時期は摘発があいついだ状態もありましたが、ウィキペディアの健全性が高まったようにに思います。
自分自身の記事をつくらない(ガイドライン)

ウィキメディアは、寄付によってウィキペディアを運営するウィキメディア財団が支えられ、ボランティアによってどんどん記事が増えていく、しかも記事の中味もどんどん高度化していっており、今やインターネットが生んだ世界的資産といえる存在となったのではないでしょうか。

【今日の二枚】ところで、この写真で写っている弾けたポップコーンのような花がなにかおわかりになりますか。ミツマタです。赤いのも黄色いのもそうです。和紙の原材料となりますが、インターネットとは対照的な世界で生きているのが和紙の世界かもしれません。
ちなみにウィキペディアのミツマタの記事はこうなっています。
ミツマタ

ミツマタ

ミツマタ

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