昨年はいろいろ世の中を騒がしたセカンドライフですが、爆発的にブームになると言いふらしていた人たちもすっかり姿を消しました。今年になって、もう話題にはならないと思っていたら、読売新聞がセカンドライフを取り上げ社説を書いたのには驚いたわけですが、また久しぶりにセカンドライフの記事が日経トレンディにでていました。ブームが去り、衰退し始めたということでしょうが、まだあったのかという印象を受けます。

ユーザー減少が進む『セカンドライフ』――“過疎化”の先には何が見えるのか?

最近はセカンドライフの存在すら忘れていました。ソフトもアンインストールしました。そういえば「セカンドライフ携帯ビューア」がリリースされたというニュースが昨年末にありましたね。どうなったのでしょうか。きっとだめだったのでしょう。
セカンドライフの今後になにがあるかって言っても、好きな人たちが集う特定の場所が残り、あとは空しい廃墟の山があるだけじゃないでしょうか。。それに、なにも過疎化は今に始まったことではなく、ブームだと言われていた頃からも誰もいないか、数人しかいない島が結構多いことに驚いたものです。
セカンドライフは、ああいった仮想世界で遊ぶのが好きな人がそっと遊んでいたらいいだけのことでしたが、あたかもなにかブームが起こるという勘違いした人は旧メディアの人や広告代理店の人たちに多かったわけですが、まあインターネットになじんでいない人たちですから、「3D」とか「仮想世界」と聞くと、たかが遊覧船がやってきたに過ぎなくとも、黒船に見えたのでしょう。

日本的オタクの世界は海外にも通じるけれど、セカンドライフを主に使っているのはドイツ人の年配のオタクで、そんな感性は世界であまりうけるとは思えません。まあ好き好きですが。
しかし、騒がれだした頃からセカンドライフはブームにならないし、定着もしないと言ってたのですが、いろいろ批判も受けたのがまだ昨年のことなんですね。遠い過去のように感じます。関心を失うと記憶からもフェイドアウトしていくということでしょうか。

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セカンドライフについては、「仮想世界」というコンセプトそのものが、インターネット的でないというか古めかしく、この先も未来はないと思えるのですが、それならちょっと陰りの見えてきたmixiについて、どうすれば再び活性化するのかを考える方が面白そうです。
mixiは「仮想世界」どころか、「現実世界」につながっているからあれだけ巨大なサイトに成長したのでしょうし、逆にそのことがやがて鬱陶しくなり、疲れてくるのですが、こちらはまだまだ成長の可能性を秘めているのではないでしょうか。しかし今のところ残念ながらいいサービスが出ず停滞感が漂ってことが否めません。
mixiさんも、ちまちましたネットのアイデアを寄せ集めるのではなく、もっとユーザーの人たちが何に関心があるのかを研究してみればと思いますね。楽しくつながっていける仕掛けアイデアはいくらでもあると思うのですが。社内にゆとりがないのかな。

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【今日の一枚】今日は桜を撮りにでかけますが、桜でなくとも春はさまざまな花が美しさを競って咲き誇っています。
こぶし