2008年01月06日

仮想世界という勘違い

昨年、インターネットの流れをよく物語っている出来事がありました。セカンドライフブームをメディアや電通、また一部のネット企業がしかけ、当初はセカンドライフが新しい世界を開くという可能性を夢見た人たち、またそこで一儲けしようという人たちが熱い思いでセカンドライフの未来を語り、またそれに、ネットメディアだけでなく、新聞などの旧メディアまでが乗って話題をかき立てましたが、結局は不発に終わりました。

かなり早い時点で、このままではきっと詐欺など社会問題が起こる危険性も感じられ、その警告という意味でも、セカンドライフがブームになることはない、最初から終わっているのだと、セカンドライフに対する批判を書きましたが、そのことに対する反発もあり、ずいぶん厳しいご意見も頂戴いたしました。

事態が沈静化しほっとしていますが、セカンドライフがとんでもなくブレークするというあり得ない予測をやってしまったみずほ銀行が、セカンドライフの失敗をその機能やスペックにあると言い訳して、未だに「仮想世界」というサービスが伸びるという妄想を描いているのはもう救いようがないという気がします。
まあそういった予測はおいておくとして、新しい仮想世界のサービスをスタートさせてきている事業者があるそですが、柳の下の二匹目を狙うという執着には感心しますし、頑張ってくださいというしかありません。それでも地球は回っているというよりは、それでも宇宙が回っているということから発想をスタートさせるというのも
面白いのかもしれません。
仮想世界の黎明期--虎視眈々とチャンス狙う国内サービス事業者たち

ネット上の「仮想世界」のサービスというのは、機能だけでなく、もともとの考え方の極めて中途半端というか、発想が古めかしい感じがします。「仮想世界」のサービスなら、SONYや任天堂のゲームに任せておけばいいのです。そちらからの発展なら、まだまだありそうな気がします。なぜなら、セカンドライフで共有できる体験は浅すぎるというかコンテンツとして貧弱ですが、ゲーム機の世界は遙かに濃い体験を共有できる潜在力を持っています。コミュニケーションに軸足を移すなら仮想世界というめんどうなものは必要有りません。

むしろ、ネットの世界が向かっているのは現実の社会、個人の生活のコミュニケーションのインフラとしてどんどん便利にしていこうという流れです。日本ではまだホットな展開になっていませんが、FACEBOOKとMySpace、さらにGoogleも参戦してきたオープンSNSプラットフォームの覇権を巡る競争もその流れと見ることができるのではないでしょうか。

ソーシャルメディアが、ユーザの人たちの社会関係や生活の現実に根ざせば根ざすほど、どんどんきめ細かいサービスが生まれてる可能性がありますが、さまざまなサービスが共通した一つのプラットフォームで展開されたほうが、そういった可能性が引き出せます。IDが共通して使えるというだけでもかなり便利になりますね。

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1. やっぱり「仮想世界」はゲームの牙城だ  [ EUREKA ]   2008年01月06日 13:11
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2. 仮想世界の本質は、次世代のIT訓練装置である  [ second life ]   2008年01月06日 16:43
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この記事へのコメント

1. Posted by mishimax    2008年01月06日 13:42
 お久しぶりです。mishimaxです。
 今年もよろしくお願いいたします。

 仮想世界は仮想世界で伸びるとは思います。ネットでできるゲームとかで。むしろ現実の企業の名前が登場するのは興ざめな世界かもしれませんね。

 SNSといえば、僕の住んでいる島根県「松江」をテーマにしたSNSを始めました。今のところ登録制でどなたでもすぐに利用できます。

「松江日和.net(http://matsue.biyori.net)」といいます。

 会員はまだ20名ほどで過疎ってますが、身近な情報を集めたりしています。
 松江に旅行されるときなど、一時的な登録もありだと思ってます。必要な方はご利用くださいませ。

 官営の松江SNSというのが別にありますが、今のところ、松江日和.netのほうが、ケータイからは便利です。
2. Posted by hamarie_february    2008年01月12日 09:43
いつも楽しみに読ませていただいております。

このたびセカンドライフ上で、「サイエンスカフェ」という試みを始めることになりました。

トラックバックのやり方がわかりませんでしたので、こちらに貼らせていただきます。よろしくお願いいたします。

http://blog.goo.ne.jp/hamarie_february/e/040b3b4559f58bf1bdc1a48bb20498a4
3. Posted by hirao    2008年01月13日 16:29
1 >むしろ、ネットの世界が向かっているのは現実の社会、個人の生活のコミュニケーションのインフラとしてどんどん便利にしていこうという流れです。

それはSecondLifeも向いてますよ…
自分で作った画像や、3Dオブジェクト、プログラムをアップロードできる世界なのですから、仮想世界と言っても現実に近い世界です。

>コミュニケーションに軸足を移すなら仮想世界というめんどうなものは必要有りません。

まさにSecondLifeの世界ですな、無駄なゲーム性は基本的にありません。ゲーム上の仮想世界と、仮想世界そのものはまた違います。
インターネットも昔は仮想世界みたいに言われ、SecondLifeのように叩かれたようです。
SecondLifeはインターネットの発明と同じレベルの発明です。SecondLifeは今はまだ開拓段階、今の開拓段階に必要のない人たちには面白くもなく興味もないようです。と言うかあなた自身が仮想世界を勘違いしている…
4. Posted by hirao    2008年01月13日 16:55
1 と言うか、マーケティング何タラという肩書きの人なら、ゲーム会社が開発するものはユーザーを従属させようとする物になると言うことは理解してるでしょ?
そう言うのに嫌気がさした一般ユーザーと、ゲーム機メーカとして支配的立場に付けなかった負け組企業が、SecondLifeに期待していたのです。SecondLife上でも負け組企業である電通は、撤退するかもしれませんが、ゲームのプログラムで作られた薄っぺらい無意味で無駄な体験にあきたユーザーは増えていくでしょうからSecondLifeユーザーは健在だと思います。
ニコニコ動画や初音ミクなどのVOCALOIDが去年の勝ち組であるとするのなら、それらもSecondLifeと同様ただ与えられることからの外れる流れでもあるわけです。
本質はだれが支配者でだれが与えるかと言うこと…

ただ与えられるだけで充分ならその辺のゲームで良いですし、それも駄目ならテレビを口をあけて見ていればいい。

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