えっ、サブプライム問題が年金にまで及んでいるかもしれないって?大前研一さん、ずいぶん怖い話をしますね。
>>クリスマス商戦後の世界経済 〜 サブプライムの影響は?
年金については金融庁は精査していないし、四半期ごとの報告義務はない。年金の会計が発表される時期は来年4月だ。そのころになって、はじめてサブプライム問題の影響がどれだけあったのかを知らされるのだろう。
ただでさえ、「消えた年金」記録問題で、年金が政局化しはじめているのに、そんな事態が起こったら大変で、パニックが起こりかねません。本当に年金の運用がサブプライム問題の影響の直撃を受け、大変なことが起こっているのでしょうか。

年金の積立金の運用は、年金積立金管理運用独立行政法人が行っており、年金積立金の運用結果については四半期ごとのレポートがでていますので、さっそく見てみました。
もちろん金融でサブプライム問題の影響がないというのはありえないことだと思いますし、直近の平成19年度第二四半期(7月から9月)は、一兆6千億円の損失がでていますが、内訳を見ると国内株式の下落による運用損がもっとも大きかったようです。しかしまだ上期トータルでは7424億円の運用益がでています。
心配な方は、レポートをご覧ください。また運用の構成もでていますが、平成19年9月末で、国内債券が54.39%、国内株式が19.97%、外国株式が14.88%、外国債券が10.46%となっています。外国債券を買いまくったという痕跡はありません。

運用実績では、平成17年度に8兆7千億円の運用益をあげ、ずいぶん稼いでいたのですが、平成18年度は3兆6千億円に落ち、平成19年度は予断は許さないとしても、巨額の損失となるような印象を受けません。また数字を眺めると年金の資金運用が極めて大事だということを思い知らされます。

年金の運用について評価をする知識を持ちあわしていませんが、サブプライム問題の間接的な影響はあっても、直撃を受けることはないのじゃないかと感じるのですが、どうなんでしょうか。

こういった問題は、経済に強く、2007年アルファブロガーに選出された「貞子ちゃんの連れ連れ日記」さんのご意見をお伺いしてみたいですね。

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