京都大霊長類研究所が行った実験では、チンパンジーの子供は瞬時に数字を記憶する能力が大学生よりも上という結果がでたそうです。コンピューター画面で瞬間に1から9までの数字を出して、それを四角のマーカーで隠し、数の小さい順に手でタッチするというものです。
>>瞬間記憶力、チンパンジーの子どもは人間以上

これは人間は、進化や成長の過程で、言語を使う能力や思考力など他の能力を得るために、こうした瞬間的な記憶能力を失ったのかもしれないということだそうです。平たく言えば、知恵をつけるために反射神経を犠牲にしたということでしょうか。
もしそうなら、目力トレーニングとか、脳トレーニングとかいう反射神経系のものが流行していますが、それも人間が知恵を高めるために犠牲にしてきたものかもしれないと思うと、ちょっと頑張ってみようという気が失せます。まあ、ほどほどにということでしょう。

人間の知恵が発達するのはいいのですが、姑息なことを考える知恵もついてくるということもあります。毎年1000億円の税金を飲み込んでいる都市再生機構が行革の本丸だというのに、このところ官僚のいいなりの冬柴国交相は行革反対のゼロ回答を出してきたということですが、渡辺行革相との折衝をオープンにすると選挙に響く、あるいは世間の反発が大きいと思ったのか、取材陣をシャットアウトして秘密理にやるという知恵を使うあたりがそうですね。
しかし、面白いのは、あの方は、突っ込まれて都合が悪いときは虚勢を張るというか、やたら攻撃的になる癖があるので分かりやすいというか、面白いですね。頭隠して尻隠さずということでしょうか。

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