今回の福田総理と小沢党首の密室会談と辞任表明劇。さらに讀賣の政治へのジャーナリズムを逸脱した関与の疑いが濃厚ですが、すべて時代感覚を失った人々が無理矢理政治劇をつくろうとして、失敗したということだと思います。
それにしても、連立ということは政治の理屈、また手法としてはあり得ても、国民的合意が得られるとは思えません。おそらく民主党内部にも、与党内部にも合意が得られないのではないかと思います。
小沢さんは、これで致命的にリーダーとしての信頼を失ってしまったでしょうし、福田内閣、与党にはタナボタのような展開になっていますが、たとえ衆院選で勝ったとしてもねじれは解消できないので、構造的に福田内閣が強い政治のリーダーシップは発揮できず、厳しい立場が続きます。
しかし、不思議なのは讀賣の赤座政治部長による「小沢氏は真実を語れ」という記事です。読むと、根拠のない悪質な記事を流して読者を欺こうとしているとしか映ってきません。むしろ真実を語るべきは讀賣だと思っている人は少なくないはずです。
>>小沢氏は真実を語れ

小沢氏が持ちかけたことを「首相周辺をはじめ多くの関係者が証言」というなら、誰がそういったかを書くべきだし、同じように取材のパイプのある他紙が追随していないのは不自然です。それなら「讀賣の渡辺主筆が仕掛けて、自らが仕掛けた内容を書いているというマスコミ関係者の証言もある」と書かれても文句は言えないことになります。

しかし、本当に噂のように渡辺主筆が仕掛けたという疑いがあるなら、国会で証人喚問をすべきことではないでしょうか。社説などで意見を主張することは大いにやってもらいたいのですが、情報操作を行い、さらに裏工作で仕掛けて政治を動かすというのは本当に危険であり、ジャーナリズムとして最悪の姿です。プロ野球を腐敗させ、衰退させた張本人が日本をもそうするのかと言いたくなります。

讀賣は自ら嫌疑を晴らすために、人を批判するのではなく、もっと丁寧な取材記事を書くべきだし、「小沢代表辞意 それでも大連立を目指すべきだ」と社説で煽動するぐらいなら、その根拠になっている国際協力について、もっと丁寧にアフガニスタンの現状について突っ込んだ取材を行って、事実をベースに政策提言すべきです。
>>11月5日付し讀賣社説

インド洋上での給油給水活動は、みんながやっていることに日本が参加しないと仲間はずれになるから、はやく連立で手打ち式をやって再開しろというのはあまりに乱暴な理屈であり、国民の間でも意見が分かれている問題であり、一刻を争う問題とはとうてい思えず、もっと国会で議論すればいいじゃないかと感じてしまいます。


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