「不二家」は朝ズバの誤報でかえって助かったと思えますが、「白い恋人」の石屋製菓は、本来は賞味期限を表示する必要がないにもかかわらず、あえて表示したために起こった問題のはずでしたが、致命的な打撃をうけました。

今回の「赤福」は、最初は、冷凍した商品の表示を製造日としたことについては、三重県も認めていたことであり、問題がなかったにもかかわらず偽装問題として取り上げられ、それと関連して、赤福側が、店頭にいったん陳列した商品を工場に戻し、製造年月日を書き換え再包装、再び出荷していたと発表したことで、三重県が食品衛生法に違反しているとして無期限の営業禁止処分となりました。
さらに、売れ残った赤福の餡を関連会社に売ったことも問題視されていますが、おそらく羊羹にしていたと思われますが、もしそうなら羊羹はまた火をいれるので、「もったいない」精神には合致していると思えるのですが、どうなんでしょうね。

ミートホープや日本ライスなどだけでなく、こういった老舗ブランドよお前もかと、世論は非難一色、食品に対する不信感が広がってきたという感がありますが、ふっと疑問に感じ始めたのは、なぜ今になって、これだけ連続して食品偽装の摘発が続いているのかです。

製造日表示で問題になるのは食中毒でしょうが、白い恋人の石屋製菓では一部に食中毒菌の検出があったものの、実際には食中毒があったという報道はなく、今回の赤福でも食中毒が起こったという報道もありません。それよりは、添加物まみれの食品を日常的に食べていることの方がよほど危険かもしれませんね。それよりは個人的にはアメリカ産の牛肉のほうが信用できません。
間違っているかもしれませんが、スーパーなどの小売り段階で食品偽装を行っているところもあるということは、いわば、公然の秘密となっていたり、米の産地偽装などもおそらく相当行われ、摘発もされているのですがほとんど報道がありません。

余丁町散人さんは、「赤福たたきの集団ヒステリーを演出したのは誰だ」で事件の背後に農水省の特別な意図があるとお考えですが、この一連の動きは確かになにか不自然さを感じざるをえないのです。
きっと赤福は原料に国産品を使わず輸入小麦や輸入小豆を使用していたことでノーソン利権団体の逆鱗に触れ、目を付けられて、ノーソン利権団体の利益代表である農水省が動き、今回のバッシングに繋がったのだと思う。米国に契約農場を持っていた不二家に対するのと同じ制裁である。不二家ではそれが為に多数の勤労者が職を失った。
まあ、日本では生産量から言っても、圧倒的に輸入小麦や輸入小豆に頼っているので、それで「ノーソン」や農水省が目の敵にするのだろうかという疑問は残るのですが、それだけに得体の知れない影を感じてしまい、余計に気持ち悪さが残るのです。
それにしても、もっと大きな問題は報道せず、生け贄を見つけると徹底して叩き続けるマスコミってなんなのかって感じますが、切り込み隊長ご指摘のように、「日本社会はフルボッコ先を求めている」ということでしょうか。
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