テレビ番組の中で、自民党の舛添議員も承知だと言う表情でしたが、秋の国会で再び社保庁問題が再燃するということがささやかれ気になっていました。「社保庁の無人倉庫で見つけた怪しいファイル、その中にはグリーンピアなどムダな福祉施設に群がった国会議員や秘書の名前がずらり」というゲンダイネットの記事の件だったのでしょうか。
グリーンピア問題は社保庁がやった、だから社保庁はとんでもない組織だという人が多いですが本当でしょうか。社保庁はたんなるスケープゴートで、旧厚生省年金局と自民党厚生族議員がつるんで仕組んでやってきたことじゃないかという気がしてなりません。地元に工事を持っていき、政治献金で還元させるという資金集めの手段だったのではないかということです。確か小泉さんも国会議員がつくらせたという答弁をしていたように思います。

さてもう一点。社保庁の消えた年金のシステム内での突き合わせについて安倍さんは1年以内にやると言い、選挙が近づくと片山さつき議員が数ヶ月でシステムができるという発言がありましたが、そんな常識ではちょっと考えられないことをこなすスーパーチームをどこで見つけたのだろうとIT業界の関係者に衝撃が走っていました。さすがに火事場の馬鹿力かと感心していましたが、やはり幻というか絵空事のようでした。プロジェクトがもはや遅れてきているそうです。デスクと頭でしか考えない官僚の長年の悲しい習性から抜け切れず、理屈でいえばできると判断してしまったのかもしれません。
ところが、プロジェクトが遅れるというと、自治労の自爆テロだといういう人がでてきました。本当でしょうか。そもそも社保庁には、システムがわかっている人材がおらず、外部にまるなげで、しかもシステムそのものも社保庁の外の3箇所で管理されているわけで、どの程度社保庁職員が関与するのかはわかりませんが、社保庁職員が自爆テロをしかけるというのも難しいのではないでしょうか。どうも社保庁をスケープゴートにした責任隠しというか執行能力不足隠しじゃないかという気がします。
社保庁が問題の組織であることはいうまでもないとしても、すべてを社保庁の責任だとして、ほんとうの問題を隠すというのでは国民の納得は得にくいのじゃないでしょうか。

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