アメリカのマーケティング関連のブログや記事を見ていると、結構フォーカス・グループの話がでてきます。日本ではフォーカス・グループというよりは、グループインタビューというほうが馴染みがありますね。アンケートと違って、質的な要因を探り出したり、開発者やマーケティング・マネージャーが消費者の人たちの生の声を聞いて、意思決定の参考にするために実施するマーケティング調査の手法です。
グループ・インタビューは、一般的には5名から7名程度のモニターの方々に会場に来ていただいて、モデレータ(司会者)がテーマに沿ってお話を伺ったり、試作品を見てもらって感想を聞いていったりするのですが、アンケート調査では捕らえきれないユーザーの方の心理や考え方がわかってきます。
製品やサービス、またそれを求める人たちのニーズやウォンツが高度化してくると、アンケートだけでわかるほど、簡単ではないことが多く、また微妙な差異が購入や評価に影響するということのほうが多くなってくるので、今日では欠かせない調査として定着してきました。

海外でも同じです。この間もマイクロソフトのXbox360のマーケティング戦略についての記事があり、そのなかで、いったい誰がフォーカス・グループを見て意思決定を行ったのだろうかという疑問を投げかけているものがありました。海外の有名なネット企業の株主へのプレゼンテーション資料を見せてもらったことがありますが、グループ・インタビューを行った結果が詳細に紹介されていました。小売業のCRM戦略で成功した代表例としてよく例にだされるTESCOでも顧客セグメントをいきなりデータ分析で行ったというよりはグループ・インタビューをを行って仮説を立てていったことが紹介されていました。
しかし、日本の場合はメーカーでは普通に行われている調査手法としても、ネット企業、また同じメーカーでも、ホームページについては、まだ行われていないことが多いような気がします。
長年、こういった調査に携わっていると、製品やサイトを見ると、それがフォーカス・グループという手法に限らなくとも、ユーザーの人たちの生の声を聞いたものかどうかは、ある程度わかります。少しでも生の声や評価をとっていれば、こんな配慮のない仕様はありえないという欠点がいくつも見えてくるからです。
ホームページの重要度が増してきていますが、そのコンテンツやユーザビリティなど、まずは自社のホームページに対して、どんな風な評価がなされているかの生の声を聞いてみることが、ホームページ魅力化の第一歩ではないかと思います。
さて、グループ・インタビューで難いのは、モデレーター(司会者)を行うリサーチャーの知識や能力でどれだけ深堀りができるかどうかが決まってしまうことです。開催者、またモデレータを行う人は次のようなポイントを意識しておくときっといいフォーカス・グループができると思いますのでご参考までにどうぞ。

〇前によくディスカッションして、なにが焦点であり、またなにを明らかにしなければならないか十分に認識しておく
∋前にテーマについて研究しておき、どのような意見がでてきてもついていけるようにしておく
いくつもの仮説を描き、思い込みを持たない
い△泙蟶戮すぎる実施設計をしない(柔軟性を失いアンケートと同じになってしまう)
ゼ遡笋垢襪箸いΔ茲蠅蓮∀辰靴討發蕕Δっかけをつくり、また促進することを意識する
ヅえや反応だけでなく、なぜそういった答えや反応が返ってくるかに関心を持つ
Ε▲鵐院璽箸任呂覆い里如∩澗里箸靴討匹Δよりも、個々の人がどうかに関心を持つ
Д董璽泙ら外れた話に発展することがあるけれど、さりげなく違う人に質問して話を戻す
沈黙があっても焦ってはいけない。沈黙の意味を読む
表情の変化を見逃さない。
使う人が主役であり、その人の意見が絶対だということを常に意識しておくこと


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