天才アラーキーの眼を磨け

写真家荒木経惟さんがインタビューに答えた言葉です。はっとさせてくれます。
■朝目覚めて何をする?
バルコニーから青空を撮る。
眼を磨くんだよ。
毎朝、歯を磨くみたいに。
いやー、眼には歯かなー。
最後の「眼に歯」は意味不明ですが、五感を磨くって、突然できることじゃなくて、歯を磨くみたいに毎日続けることだというのは間違いありません。若いときに、友人の宝石鑑定士に、どうして鑑定できるのかって聞いたところ、毎日いい宝石を見続けているからという答えが返ってきました。
マーケティングだってそうじゃないかって気がします。毎日自分の五感で世の中を感じ、毎日毎日、たとえ小さなことでも、なにかひとつの発見をし続けることじゃないでしょうか。もちろんデータで検証したり、理屈の部分もあるのですが、根っこは、世の中を観察して感じ取ったことからしかアイデアは生まれてこないわけですから。
最近は、ネットもひとびとの生活の一部になってきましたが、こちらもネットに対して「眼を磨け」っていえるかもしれないですね。もはやネットの肌触りがわからないマーケッターってありえるのかという時代ですが、ネットリテラシーなんて難しい言葉はどうでもいいけれど、触ってみる、体験してみないとネットの向こう側にいる人たちのことが見えません。
いずれにしても、仕事だけじゃなく、何かを感じ取る五感を磨いていれば、どこででも何かを発見でき、人生を楽しみかたも多彩になってくることは間違いありません。
社会人一年生の皆さまに、この写真家荒木経惟さんの言葉をお贈りしたいと思います。

バナー←クリックありがとう