日経リサーチが昨年末に行ったネットによるパネル調査によると、インターネットを利用する機会が今後「増える」とした人の比率は50-60代がもっとも多く、その世代のおよそ4割を占めるという結果だそうです。身の回りでも、実際50-60代の人たちのネット利用はどんどん進んできいるという実感があり、また同世代間の情報交換や口コミによってさらに広がるという構図ができはじめているように思えます。
この世代は、子育ての時期も過ぎ、ふたたび自分たち自身の時間を取り戻しつつあり、旅行や趣味といったレジャーに費やす時間も増えてきていると思うのですが、そのための情報収集にネットの利用が増えてくるというのは自然なことです。この調査でも「路線・交通手段の選択」「地図情報の収集」「旅行や鉄道の予約」は他の世代に比べて男女共に意向が高いという結果となっています。また女性の場合は食品のショッピングの利用意向が他の世代の女性よりも多くなっています。
>>シニア世代のインターネット利用意向

以前ご紹介したビデオリサーチの調査でみても、WEB利用者の年代別の構成比で、第一位は35-49歳で17.9%というのは頷けますが、第二位は50歳以上の男性で16.9%となっています。50歳以上の世代では、まだ男性に比べて女性のネット利用の比率が7.4%と同世代男性の半数以下と低いのですが、50歳以上の女性の中には、オークション、ネットショッピング、ブログなどネットの利用度が極めて高い人たちもいらっしゃって、やがてそういった人たちの影響がでてくるものと思います。
そういえば以前、人気ブログ「メディア・パブ」さんのところで、
「若者の社交場のはずのMySpace,実は中高年層のたまり場にという記事があり、「日米の時差が2年とすると,2年後には,日本のSNSにも中高年層がドッと押し寄せてくる。これも,ちょっと信じがたいのだが・・。でも,トレンドとしては,そうなるのだろう」と書いていらっしゃいました。「YouTubeのユーザー,裕福な中高年層が中核に」という記事もありましたね。そうそう、メディア・パブさんも60歳を過ぎていらっしゃるとか。
いずれにしてもアメリカでも中高年がネット利用を押し上げてきており、日本もそうなってくるのでしょうが、SNSに集まるのか、まずはブログなのかは定かではありません。ただ現在のmixiの仕様で中高年が集まるとはちょっとイメージできず、旅行とか趣味に特化したザービスを強化したような中高年むけのSNSが本命になってくるのではないでしょうか。
その牽引車となってくるのが「団塊」の世代でしょう。「団塊」という言葉は、なにかその世代が同じ顔をした塊のような錯覚を生みますが、ライフスタイルも趣味嗜好も人によってかなり違っており、マーケティングの対象としてはやっかいな面もあります。ロングテールじゃないですが、ネットのほうがそういった個性化に対応できます。ネットユーザーの高齢化でネット社会の巾も広がり、さらに魅力が増してくることを期待したいところです。

>>人気blogランキング