『駅前留学』をウリにし、ピンクのウサギでおなじみのNOVAですが、14日に特定商取引違反の疑いで経済産業省と東京都の立ち入り検査があったことが朝日新聞で報道されていました。他の新聞には見当たらずスクープ記事でしょうか。
英会話のNOVAに立ち入り検査 解約トラブルで経産省

NOVAを巡っては、突然通っていた教室が閉鎖されたとか、予約が取れない、まとめ買いで契約した受講者が途中で解約すると、契約時と解約時の料金体系が異なっており返却金が少ないなどのトラブルが続出しているらしく、訴訟も起こっており、東京高裁や京都地裁などでは受講生が勝訴しています。国民生活センターに持ち込まれた苦情・相談が年間1千件前後と他の英会話スクールと比較して突出しているそうです。
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他の英会話スクールが経営破たんしたり、経営不振に見舞われるなか、低価格と多店舗展開による利用のしやすさ、また独特のCMでで急成長し、同社の推計ではシェアも50%を超えていたものの、2006年3月決算では、売り上げも前期の750億円から698億円に落ち、30億円の赤字を計上しており、さらに2006年9月中間期決算を見ると、さらに売り上げが低下してきており、成長に急ブレーキがかかっています。
低価格と多店舗展開というビジネスモデルは、成長しているうちはいいとしても、いったん成長が止まると無理がでてくるということでしょうか。もともとちょっと無理な営業をしていると感じていましたが、それも限界に達したのでしょう。
不採算店の整理とか、「お茶の間留学」としてYahoo!BB会員向けにIPテレビ電話による英会話学習サービスを始め新たな活路を模索しているようでしたが、講師がコカインや大麻所持で相次いで逮捕されるというトラブルも起こり、さらに今回の報道で営業にもさらに影響がでてきそうで、弱り目に祟り目となったのじゃないでしょうか。ちょっと厳しいですね。

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