CNET JapanのBig Bangさんのブログで、アップルとマイクロソフトの直近の決算を比較した記事があり興味深く読みました。
>>光と影は入れ替わるのか---Apple10億ドル利益の衝撃
ソフトウェアの巨人Midrosoftの決算は、もちろんそれほど悪いものではない。実際、昨年10月に発表された当時、多くのアナリストの予想を上回ったものであり、おおむね好調と評された。むしろ驚嘆すべきなのは、それを凌ぐAppleの大飛躍であることがわかる。
直近四半期では、Appleの売上高は、実にMSの60%程に達している。利益はMSが4倍上げているものの、1株利益では逆にMSに4倍の差をつけている。これは数年前には絶対にあり得なかった風景である。
開発が遅れに遅れをとったマイクロソフトのVISTAですが、もうOS市場は成熟したという感がぬぐえません。PCメーカーと連合軍で、短期的には市場の活性化を図ることはできるでしょうが、もはやほとんどの機能はXPで十分で、企業ユースではOSを入れ替える労力やリスクを考えるとちょっとしばらくはありえないという気がします。主役がインターネットに移りつつあり、だからこそマイクロソフトもインターネットとOSの融合に力を入れ始めているということでしょう。
一方のアップルといえば、いま旬の企業として思い浮かべる人が多いと思いますが、これまで泣かず飛ばずで、アドビーとアップルのコンビでグラフィックデザイの分野をニッチに押さえていたとか、米国の学校に入り込んでいたとか、一部のファンに支えられかろうじて存続していたアップルが、iPodで成功の法則をついに掴んだということに尽きると思います。
ハード(iPod)、ソフト(iTune)、通信(iTMS)を融合させるという時代の流れをうまく捉えたということでしょうが、同じことが任天堂のゲーム機にもいえると思います。それぞれが単独ではありえない新しい体験をそんなのは当り前じゃないかと言われてしまいそうですが、しかしなかなか日本の場合、代表的な企業のほとんどがメーカーという枠組みから抜け出そうというアプローチに本腰を入れません。
急速な技術の進展を取り込む開発競争やサプライチェーンマネジメントによってコストを削減して互いにしのぎを削っているその経営努力は大変なものですが、残念ながら収益性は決してよいといえません。利益なき繁忙の悪循環を繰り返す結果となってしまっています。あまりにハードや自らがメーカーであることにこだわりすぎという気がしてなりません。
アメリカは、躍進する日本とドイツに押され、1980年代に世界大戦に敗北したに等しいほどの経済的損失を受けますが、やったことはなぜ日本の製造業はそれほど強いのかを研究し見習うことと、日本やドイツが席巻していないIT分野の育成でした。
日本の代表的な企業からすれば、アップルや任天堂はまだまだマイナーに見えたり、業界が違う違う畑での出来事だと感じるかもしれませんが、旬の勝者に学ぶという謙虚な気持ちが必要になってきているのじゃないかという気がしてなりません。
「さて、ここに日本企業が・・と話をし始めると、いつものとおり悲しい愚痴になるので、今日はこのくらいにしておこうと思う」というBig Bangさんの閉めの言葉につい頷いてしまいました。

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