そのまんま東さんが宮崎の知事選で当選されましたが、原因は保守の分裂ではなく、保守陣営が閉塞感のある宮崎県民の共感を呼ぶメッセージがだせなかったからではないでしょうか。そのまんま東さんは「宮崎は変わらんといかん」という主張で新風を巻き起こし、宮崎の人たちもそこに一筋の明かりを見たのではないかということでしょう。県政の改革は決して簡単ではないと思います。そのまんま東さんの今後の活躍を期待しますが、閉塞感をどう破るかは政治だけでなく、ビジネスの世界も同じことだと思います。

さて政府は22日の関係閣僚会議で「消費に弱さがみられるものの、回復している」と発表しましたが、消費に弱さがみられるというよりは、もうバブル崩壊以降ずっと凍てついたままといいうのが実態ではないかと思います。
>>「景気拡大」まる5年に 政府の1月経済報告

この発表があった同じ日に2006年の全国スーパー、百貨店、コンビニエンスストアの売上高が出揃いましたが、「新店を除いた既存店ベースでスーパーと百貨店が10年連続、コンビニも7年連続で前年割れ」という厳しい状況です。
>>小売り、消費低迷に泣く 06年売上高、軒並み減少

消費が伸びないから、当然パイの奪い合いになり、小売業と小売業の間での生き残りをかけた激しい競争が起こります。当然収益性は悪化し、利益を確保するためにメーカーに対しても仕入れの値下げや厳しい条件がつきつけられ、国内消費市場を対象としたメーカー、あるいは事業部門の採算性も悪化するという悪循環を生み出してきました。小売対小売、メーカー対メーカー、小売対メーカー三すくみのガチンコが繰り広げられるようになってきたというわけです。
所得が伸びないというだけでなく、多くの人たちがこういった仕事での厳しさを日々体験すると時代の閉塞感がでてきても当然ということでしょう。アメリカが順調な国内消費を背景に、企業も元気なのとは対照的です。
しかし、政策がどうであれ、気をつけたいのは景気の悪さばかりに目を奪われてしまうと自らの努力方向を間違ってしまうということだと思います。景気によって左右されるというのは基幹産業ぐらいで、ほとんどの企業にとっては景気よりは自らの変革のほうが重要なわけで、こんな時代こそ視点をお客さまの変化に向け、変化の機を逃さないということじゃないでしょうか。
ガチンコ競争でお互いぶつかり合うというのは決していい結果を生みません。消耗戦になってしまって新しい知恵がでません。ガチンコ勝負をやっていると競争相手は見えても、下手をするとお客さまの変化を見失うという結果になりかねません。競争戦略の基本はガチンコ勝負からどう抜け出すか、そのためには、どう自らが変われば、どのような新しいフィールドに行けるかですから、それは競争相手よりはお客さまを見るということでないとヒントを掴めません。「宮崎は変らんといかん」ということだけでなく、お互い視点を変えて自らも「変わらんといかん」ですね。

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