朝から、いつものことですが、みのもんたが怒っていました。台東区の上野駐車場問題でした。アメ横のために地下駐車場をつくり、街の活性化をはかろうということで、工事が進められてきたのですが、当初の総事業予算は総額261億円、完成は2006年度末だったのが、工事が2年間延長され、さらに工事費が増額され、総額301億円となってしまったというものです。

計画であった現地は地下鉄銀座線が通っており、さらにその下に建設しようとしていたのですが、そのための補強工事費用が予定より嵩んだということと、工事中に遺構が発見され工事が遅れたということですが、どちらも最初から想定できた内容ではないかという気がします。収容台数は300台で、一台あたり1億円という豪華な駐車場となったわけですが、松坂屋上野店が作ったタワー型の駐車場がやはりおよそ300台超のタワー型で、きっとはるかに安い経費でできたのではないでしょうか。

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台東区も福祉予算は削ってきたのですが、一方では効果や効率性を考えずに、無駄としか思えない経費は使うという象徴のように感じます。しかし考えても見れば、台東区だけでなく、こういったことは国レベルでも行われているのじゃないでしょうか。豪華な議員宿舎を建設し、また税金を投入している都市整備公団が立派な職員住宅をいまだに建設しています。そんなのはほんの一例でしかありません。その一方では、母子家庭の平均年収が、およそ240万円であり、それとバランスをとるために生活保護を受けている母子家庭への子供一人当たりおよそ2万円の母子加算を3年後に廃止するという法案を厚生労働省が出すと決めたりしているのです。

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なにを考えているのでしょうか。母子家庭の平均年収がそれほど低いということこそ痛みとしてとらえるべきであり、それを基準とする人たちの神経は理解できません。どうもそういった発想の根底には「福祉」は「施し」だという誤解をがあるのかもしれませんが、母子加算というインセンティブではなく就職支援だという一見もっともな議論をしているようですが、地方のパート事情を考えると、ちょっと机上の空論、言い訳でしかないように思えます。
しかも母子家庭で生活保護を受けているのは、およそ9万世帯ですから福祉予算としてはそう大きなものではなく、手をつけるとすれば、本丸は医療費のほうで、医療行政の歪からくる高コスト体質のほうのはずです。もっといえば日本の財政をここまで悪化させてきた政治家や官僚の給与を少しカットするだけで十二分にまかなえます。幸か不幸か、日本の行政は無駄と非効率性が慢性化しており、経費削減の宝庫みたいなものですから、まずはそちらのほうから徹底してやってもらいたいものです。
よくサッチャーやレーガンが福祉に手をつけたという話をさも財政再建の成功要因だと論じる人がいますが、ほんとうにそうなのかと疑ってみる目も必要ではないでしょうか。日本のような中負担中福祉国でそれをしてしまっては、成熟した社会の実現がさらに遠のくばかりか、荒んだ国になってしまいかねません。そのための代償の大きさも想定しているのでしょうか。

女性マーケターの方のブログ「日々是マーケティング」さんが、京都の清水寺が発表した「今年の字」が「命」だということを紹介され、ご本人がお考えになる「今年の字」は、『歪』だと書いていらっしゃいます。確かにちょっと世の中がおかしくなってきているということを感じる出来事が多いですね。
年内に様々な「歪み」を総て吐き出し、「一生懸命に生きる人が、真っ当な評価を受ける」社会になることを・・・と願っている。
その願いはみんな同じだと思います。国会議員も、仲間に対する「情」よりも先に、国民、とくに弱者に対する「情」を持ってもらいたいものです。官僚も霞ヶ関から出て「現場に行け、現場から学べ」といいたいですね。日本そのものが「情」を失い、総「いじめ社会」なんてことになったらぞっとします。

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