GoogleMapsの地図を利用した情報サイトはマッシュアップと呼ばれていますが、あまりなじみのない言葉なので”GoogleMaps+X”と呼ばせていただいています。
このGoogleMapsとシアトルの消防署の活動情報を組み合わせたサイトでひと騒動があったようです。問題は 個人が善意で運営するSeattle911.comというサイト。あちらでは消防署は911ですから、「東京119」といた感じでしょうか。
このサイトは、シアトルの消防署がリアルタイムに、いつ、どこで、どのような種類の出来事が起こっているのか、つまり救急車が呼ばれたとか、火災報知器が鳴って出動しているといった活動の様子と履歴がテキストデータとして配信していたものを自動的に取り込んで、GoogleMapsで表示させるものでした。広告もなく、ボランティアで作られたサイトです。
>>Seattle911.com 現在は閉鎖状態
地図で示せば事故の発生地点がわかりやすく、移動する際にも迂回できるので役立つということでしたが、問題は、このテキストデータの配信に公安委員会(public safety community)からクレームがつき、jpeg画像による情報配信に切り替えられてしまいまったことから起こりました。そのためにデータの読み込みができなくなり、Seattle911.comのサイトを閉鎖せざるをえなくなったというものです。
公安委員会としては、テキストデータによる配信は、そのデータを自動的にコンピュータに取り込めるため、消防署の活動のパターンを分析して悪用されかねない、場合によってはテロリストに格好の情報を提供する危険性もあるというものですが、そのためにテキストデータから、jpegの画像で定期的に最新情報を提供するように変更されたということです。
しかしこの処置にSeattle911.comの管理人であるJohn Eberlyが怒り、ブログで反論し、そのブログから波紋が広がりました。
>>World’s worst use of a jpeg.
これまでの消防署サイトのGoogleMaps+Xについてもこのブログで画像で確かめることができます。
John Eberlyさんの主張では、テキストデータなら、視力の弱い人にとっては文字を拡大でき、また目の不自由な人なら音声変換ができたりするわけですが、jpeg画像だとそういうわけにはいきません。さらにダイヤルアップの遅い回線だとなかなか表示できないとか、PDAなどで表示させられないから駄目だというのです。
それに悪用しようとすれば、jpeg画像からデータを読めばいいのだし、そもそもそんな消防署の消火活動や救急車の手配現場の情報は、犯罪者やテロリストに役立つとは思えず、世界で最悪のjpeg画像の使い方だという非難です。
ちょっと9.11と消防署への緊急通知の911が数字が同じなのでややこしいですが、9.11のテロ事件以降は確かにテロに対する警戒が強くなっているとはいえ、公安委員会もちょっと過剰な反応のような気もします。
先日書いたヤンキースのライドル投手の小型飛行機が高層ビルに衝突した事故で、ニューヨークでの低空飛行に許可も申請も不要だったという無警戒ぶりがわかりましたがそれとは対照的です。
日本のお役所とは一味違うと思うけれど、やはりお役所はお役所?
テキスト画像による情報提供か、jpeg画像による情報提供かは別にして、そういった消防署の活動を情報提供しようというのは、なかなかいいサービスをしているのだなあだと思います。消防署に限らずそういった市民サービスをしようという姿勢は日本のお役所も見習って欲しいものです。
しかし、その情報をより便利に使おうというせっかくの善意のサイトを生かさないところは、やはりお役所というべきでしょうか。
ちなみに、シアトルの消防署が地図なしでjpeg画像による情報提供の様子は、下のリンク先で見ることができますが、ほんとうにわかりずらいので
John Eberlyさんの主張ももっともかなと思いますし、データを流したからいいのでしょというお役所仕事を感じてしまいますね。
>>Seattle Fire Department Real-Time 911
【注目記事】あのケチャップを特別仕様で:笑biz(20位)
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このGoogleMapsとシアトルの消防署の活動情報を組み合わせたサイトでひと騒動があったようです。問題は 個人が善意で運営するSeattle911.comというサイト。あちらでは消防署は911ですから、「東京119」といた感じでしょうか。
このサイトは、シアトルの消防署がリアルタイムに、いつ、どこで、どのような種類の出来事が起こっているのか、つまり救急車が呼ばれたとか、火災報知器が鳴って出動しているといった活動の様子と履歴がテキストデータとして配信していたものを自動的に取り込んで、GoogleMapsで表示させるものでした。広告もなく、ボランティアで作られたサイトです。
>>Seattle911.com 現在は閉鎖状態
地図で示せば事故の発生地点がわかりやすく、移動する際にも迂回できるので役立つということでしたが、問題は、このテキストデータの配信に公安委員会(public safety community)からクレームがつき、jpeg画像による情報配信に切り替えられてしまいまったことから起こりました。そのためにデータの読み込みができなくなり、Seattle911.comのサイトを閉鎖せざるをえなくなったというものです。
公安委員会としては、テキストデータによる配信は、そのデータを自動的にコンピュータに取り込めるため、消防署の活動のパターンを分析して悪用されかねない、場合によってはテロリストに格好の情報を提供する危険性もあるというものですが、そのためにテキストデータから、jpegの画像で定期的に最新情報を提供するように変更されたということです。
しかしこの処置にSeattle911.comの管理人であるJohn Eberlyが怒り、ブログで反論し、そのブログから波紋が広がりました。
>>World’s worst use of a jpeg.
これまでの消防署サイトのGoogleMaps+Xについてもこのブログで画像で確かめることができます。
John Eberlyさんの主張では、テキストデータなら、視力の弱い人にとっては文字を拡大でき、また目の不自由な人なら音声変換ができたりするわけですが、jpeg画像だとそういうわけにはいきません。さらにダイヤルアップの遅い回線だとなかなか表示できないとか、PDAなどで表示させられないから駄目だというのです。
それに悪用しようとすれば、jpeg画像からデータを読めばいいのだし、そもそもそんな消防署の消火活動や救急車の手配現場の情報は、犯罪者やテロリストに役立つとは思えず、世界で最悪のjpeg画像の使い方だという非難です。
ちょっと9.11と消防署への緊急通知の911が数字が同じなのでややこしいですが、9.11のテロ事件以降は確かにテロに対する警戒が強くなっているとはいえ、公安委員会もちょっと過剰な反応のような気もします。
先日書いたヤンキースのライドル投手の小型飛行機が高層ビルに衝突した事故で、ニューヨークでの低空飛行に許可も申請も不要だったという無警戒ぶりがわかりましたがそれとは対照的です。
日本のお役所とは一味違うと思うけれど、やはりお役所はお役所?
テキスト画像による情報提供か、jpeg画像による情報提供かは別にして、そういった消防署の活動を情報提供しようというのは、なかなかいいサービスをしているのだなあだと思います。消防署に限らずそういった市民サービスをしようという姿勢は日本のお役所も見習って欲しいものです。
しかし、その情報をより便利に使おうというせっかくの善意のサイトを生かさないところは、やはりお役所というべきでしょうか。
ちなみに、シアトルの消防署が地図なしでjpeg画像による情報提供の様子は、下のリンク先で見ることができますが、ほんとうにわかりずらいので
John Eberlyさんの主張ももっともかなと思いますし、データを流したからいいのでしょというお役所仕事を感じてしまいますね。
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