スターバックスが、いつ達成するかの時期は言及していませんが、長期的には現在の1万2千店から4万店に店舗を広げることを目指すという構想を旗揚げしたようです。そうなるとマクドナルドを超える店舗数になります。
「米スターバックスが店舗数4万店を計画、米国では朝食販売も」

もちろん、まだまだ北米のウェイトが多く、海外店舗を伸ばしていくというのはわかります。日本でほぼ600店舗ですが、中国でもすでに400店舗を展開しており、BRICSに大いにビジネスチャンスがあると見るのは自然です。しかし、どうやら北米でも今の2倍以上の店舗数にしたいらしいのです。
そうなると、ちょっとそんなに増やしてどうするのという感じですが、このロイターの元記事を報道している
MSNBCのネット記事に「世界はもっとスターバックスを必要としていますか」という読者アンケートがついていて、この結果が面白いのです。

sutaba


設問がちょっと変ですが、素直に賛成している人は32%で、歓迎していない人のほうが多数、しかもどの町も同じになってしまうという回答が40%と多いですね。海外でも「そんなにスタバを増やしてどうするの」という同じ思いの人が多いようです。
スターバックスは、ターゲットを絞ったから成功しました。「ヒスパニック系の顧客や女性、低所得者層」をとらえれば、北米でも店舗はまだまだ増やせるということですが、1ドルもあればいくらでもコーヒーが飲める店はあり、現在の高い価格でそういった層を取り込めるかというと疑問ですし、スターバックスのイメージがどう保てるのかも疑問となってきます。GAPが店舗や商品構成を広げすぎてわけがわからなくなって業績不振となってしまったことが頭をよぎります。あるいは他ブランド戦略をとるかです。
イメージといえば、上海では地域によってはスターバックスとマクドナルドが仲良く並んでいるのを見かけ違和感があります。中国では逆にマクドナルドも富裕層が行くからそれでもいいということでしょうが、アメリカや日本でそうなるとどうでしょう。
日本でもすでに600店舗を超え、東京では、もうスタバはいいのじゃないかという感じですが、マクドナルドよりも店舗を広げるという大きな旗を掲げたことが足かせにならないかという懸念もありますね。
それよりは、CDの販売をはじめ、それをiTuneに展開している動き、またさらにDVDや書籍販売を広げている動きのほうが興味をひきます。
>>米アップル、スタバとネット音楽配信で提携
>>HEARMUSIC
 

さらに、米国で朝食にサンドイッチも展開するということですが、時々東京のオフィスの近くのスタバで朝食にテクアウトでコーヒーとサンドイッチを買っていますが、あれって日本だけだったのかと驚きました。確かに日本のスタバのホームページではでてきますが、アメリカのほうでは食べものはでてきません。どちらかというとそちらのほうが驚きでした。

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