長らく休止していたブログも復活することがあります。ひとつは以前愛読していた『すちゃらかな日常 松岡美樹』です。ジャーナリストであり、『ニッポンの挑戦 インターネットの夜明け 』の著者、松岡さんのブログですが、ご多忙を理由に、昨年の11月から休止状態でした。

復活のエントリーが、
『オーマイニュースは燃えているか? 〜「誰でも参加」のドグマから抜け出せ』でしたが、参加することに意義があるというというような発想に疑問というのはその通りだと思います。オリンピックだって、ただ参加するだけじゃ非難される時代です。
それにしても参加型ジャーナリズムを唱える人を見ていると、実は内容なんかどうでもよくて、「誰もが参加できることそのもの」に意味を見出してるんじゃないか? と感じることが多い。

みんなが参加して(手段)、世の中がいいほうに変わる(目的)。あるいは社会の風通しがよくなる(目的)。これが青写真じゃないかと思うのだが、手段が目的化しているような気がするのだ。
つけ加えるとオーマイニュースには、『市民みんなが記者だ』とありますが、『市民』という実態がよくわかりません。マーケティングの世界では、ターゲットが『市民』なんていったら大笑いになってしまいます。

明治維新も薩長連合によるものであり、戦後の民主主義もアメリカの占領軍がつくったもので、『市民』が自らの手で権力を倒し、新しい国家を築く『市民革命』の歴史を持たない日本に『市民』という概念が馴染むかというのははなはだ疑問です。
2ちゃんねらーとかブロガー、サラリーマンと言ってくれたほうがイメージが湧いてきてわかりやすいですね。

松岡さんには、ぜひ、またブログを続けていただければと願っています。

もうひとつは、ブログを運営していた方の過去が昨年に暴かれ、また何人もの人たちを巻き込む騒動もあって休止せざるをえなくなったブログです。なんのことかわからない人はパスしてください。
「2005年8月に肺炎で1カ月入院してから約半年。2006年2月、体調の不調があって検査したところ、結核の疑いがあるという。それから病気との闘いが始まる」とあり、休止中は闘病生活を過ごしていらしゃったようで痛々しさを感じます。
鞭打つ気持ちはさらさらありませんが、事情を知っている人からすると、なんだか拍子抜けのエントリーがあったりします。今のタイミングを考えると、才能がある人だと思うだけに中途半端な復帰は、ご本人のためにあまり望ましくないのではないかと老婆心ながら感じます。

くれぐれもお体を大切になさってください。

ちょっと大げさかもしれませんが、ブログは、それぞれの人のパーソナリティが浮き上がってくることは当然としても、人生すら伝わってくることもあるという思いをもちました。

blogランキング「経営・マーケティング」で注目した記事
中小企業で労働分配率上昇】人事労務屋のつぶやき(6位)