9月14日の東証マザーズに上場が迫ってきたmixiは、ニュース記事を追いかけていると今年の7月に登録ユーザが500万人を突破したとか、また『mixiミュージック』が全体公開から1カ月未満で利用者20万人を突破したとか、その勢いが止まることを知らないように感じさせられます。

登録ユーザーが500万人ということは、
『2006インターネット白書』によるとインターネット人口は、今年の2月で7,361万9千人ということなので、現時点でざっと7500万人と推定すると、インターネット人口のおよそ7%が登録していることになります。重複登録ユーザーもいるので、もう少し少ないかもしれません。
しかし気になるのは、ご存知の方が多いと思いますが。ジェフリー・ムーアという人が唱えた、ものごとの普及には、初期の段階と本格的な普及の間には大きな溝(キャズム)があって、その溝が越えられないことが少なくないという見方です。ほんとうにmixiは、というよりも現在のSNSは、このまま普及し続けるのかという疑問がふっと湧いてきます。

そんな懸念を裏付けるようなデータがあります。先月のことでしたが、
『悲劇的なgooリサーチ結果--SNSは認知も利用もされていない』というセンセーショナルなタイトルの記事がありました。この記事は、あまり話題になっていなかったようですが、そのインターネットによるアンケート調査によると、「現在SNSを利用している人は6.6%、過去に利用経験がある人は2.2%と、利用経験者の割合は合計でほんの8.8%」という結果でした。mixiの登録ユーザー数から見てもまあそんなものだろうという結果です。

問題は、SNSを利用したことがない人のSNSの今後の利用意向は、「あまり利用したくない」、「絶対利用したくない」という回答を合計が72.7%に達し、逆に「ぜひ利用したい」はわずか2.3%に過ぎないというお寒い結果だったことです。
この結果で見ると、やはり現在SNSを利用している少数の人と、そうでない圧倒的多数の人の間の溝を感じざるをえません。
MIXI

さらに、上の図はALEXAのmixiのトラフィック統計(リーチ)グラフですが、今年の2月をピークに、急激なブレーキがかかったように、トラフィック量が伸び悩んでいるかも見える状態になってきています。
これまでは右肩上がりを続けていたmixiからすると異常事態です。もちろんALEXAの統計がどの程度信頼できるかはあるでしょうが、GOOの調査もあわせて考えると気になるところです。
(※ちなみに、今日の日経の特集記事「ネット企業世代交代の波」に掲載されていたネットレイティングの月間閲覧数のグラフでは、いまだにmixiは伸び続けているというようになっています。これまでの感触では、調査対象層の違いからか、ALEXAのほうが結構先行的な傾向がでていたように感じるのですがどうでしょうか。)

招待がないと利用できないというところに限界がでてきているのかもしれません。ケータイSNSからPCサイトへ進出してきたエニーの
「mixiは閉鎖的」という発言もでてくるのも頷けます。あるいは、単なるSNSという枠からどう進化できるのかという課題が生まれてきているということも考えられます。
いずれにしても、株式上場が間近に迫ってきて、どうしても世間の目はそちらに向くでしょうが、足元は普及の壁を越える大きな革新が求められてきているという黄色信号が点滅し始めているように思えてなりません。


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