2006年08月04日

『三輪素麺』でなくなった『島原素麺』の価格

ブランドが大事だという話をさせてください。今週の週間ダイヤモンド(2006.8.5号)の特集『危険な食卓』のなかで、ブランド価値を物語る素麺のエピソードがありました。かつては、お中元といえば素麺という時代があり、『三輪素麺』は素麺の高級ブランドとして頂点にありました。特徴は麺が細く、のどごしの繊細さや上品さが受けていました。
しかし、地元奈良県では、需要の3割程度しか生産できません。
これはかつて素麺の有名メーカーの経営者のかたから伺ったのですが、島原には、そういった細い極上の素麺を作る技術のある農家が残っており、品質もよいため島原から調達していたのです。しかし、島原の素麺を『三輪素麺』で売ることを農林水産省から禁止され、島原の生産者は契約を打ち切られます。
問題はそこからです。契約を打ち切られた島原の生産者は自ら売るしかなくなったのですが、それまでは9キロ3000円で収めて、『三輪素麺』のブランドで5000円で売れていたものが、『島原』ブランドでは2000円でしか売れなくなったというのです。地域挙げての努力でやっともとの3000円に戻ったそうです。
農産品のブランド化ということでは、海外でもあります。フランスあたりが取り組みに真剣ですね。もう古い話ですが、EUで自由化が起こったときも、政府の政策でフランスの農産品については農産品の背番号化みたいなことをやってブランド政策をひいて守ったという記憶があります。
地域ブランドということでは野沢菜の漬物もそうですね。野沢菜といえば信州です。しかし、地元では雪が積もることもあって、生産量に限界があるために、かなりを大分で生産していると聞いています。大分ブランドの『野沢菜漬け』では価格がとれません。
「越前がに」「関さば」「土佐の鰹」と例を挙げるときりがありませんが、いまや農産品もブランドを競う時代ですが、そこで大切なのは週間ダイヤモンドも指摘するように、単に産地ということではなく、品質管理への信頼なのだということでしょう。どこで生産されたかだけの問題ではありません。
また、安全、安心、また美味しさを吟味するというのもなかなか容易ではありません。だから、あの店なら安心だということにもなってきます。仕入れ管理にポリシーを貫いているスーパーなどの販売店のブランド化の流れももっと広がってくるように思います。
消費のなかでの選択肢がどんどん増え、インターネットの普及もあいまって情報がどんどん流れる時代は、かえってマインドのなかでのシェアの重要性が高まってきます。ますますマーケティングのなかでもブランド価値をどうあげていくのかという視点が必要になってくるのではないでしょうか。
ついでですが、農産品については、行政や農協のありかたに不可解なことが多いのが日本で、それについて触れだすときりがありません。そちらのほうは余丁町散人さんがよく触れていらっしゃるのでそちらにお任せします。

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1. YOUTUBEとGyao  [ ザ・インターネット・アドバタイジング・カンパニー・プレジデント・マガジン ]   2006年08月04日 21:05
今やブロードバンドTVの代名詞である YOUTUBEとGyao。 ※若干趣向は違いますが。。 あれだけTVCMなどの広告をバンバンやったGyaoも すでにYOUTUBEに抜かれてしまっている。 視聴者はYOUTUBEを選んだわけだ。 だが認知率ではGyaoの方が圧倒的...

この記事へのコメント

1. Posted by Natsuko   2006年08月04日 11:34
4 ぜひこれからもブログ頑張って続けてくださいね♪
私もブログ更新しました♪
2. Posted by 「青ちゃんのセミナー感動記」 青山です♪   2006年08月05日 13:01
1位返り咲きおめでとうございます。
自給率100%のフランスは
さすがですね。
フランスは、量だけではなく、品質への
こだわりも物凄いものがあります。

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