責任は亀田選手にあるわけではありません。それはなんとしてでも、視聴率を稼ぐキラー・コンテンツをつくるために、手を組んではいけない相手と組んでしまい、仕組んできた放送局こそ問われるべきでしょう。
今朝、朝の番組をチェックしましたが、ほとんど芸能人に対するインタビュー。彼らは、興行の世界を知っているから世渡り上手です。判定を疑問視する声の収録はほとんどカットしてしまったとしか思えません。まだそんなことをしているのかと思うともう情けないというしかありません。ネットで行われているアンケートを見るべきでしょう。いかに報道が不自然かを感じ取ることができます。 ヤフーアンケート結果は殺到したせいか、重くて開かなくなってしまいましたが、94%がランダエタ選手の勝ち、4%が亀田選手、4%が引き分けという投票結果でした。
ライブドアのアンケートでも、「ジャッジが金つかまされた試合なって見ていて最悪」という項目に投票した人が85%という惨憺たる結果です。

問題はこの試合がTBSのやっていることを白日の下にさらしてしまったことです。この点を「切り込み隊長」の山本さんが普段は使わない、ですます調で「判定に勝ったのは亀田さんで、負けたのは放送行政ということになります」という書き出しで始まる「19歳の亀田興毅さんが、その人生を賭けて、私たちに教えてくれたこと」のなかで端的に書いていらっしゃいます。他国からの脅威もありますが、一番怖いのは国内に潜んでいる脅威のほうだというのは同感です。国家は戦争に負けるから崩壊するのではなく、まず内部から崩壊していくものです。歴史はそう教えてくれています。
内部に潜む脅威といえば、放送だけの問題ではありません。自衛隊員がウィルス汚染されたPCから大量の機密文書を垂れ流し、さらに中国に情報を売っていたという疑いも取り沙汰されています。
放送局が、「公器」だというのなら、視聴率をとるならなりふりかまわないというのでは困るのです。視聴率だけでなく、公器としての社会的責任という尺度で番組編成や番組のありかたを見直すべきだし、少なくとも襟を正して欲しいものです。

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