昨年はSONYのブログが自作自演であったことが発覚し炎上し閉鎖してしまいましたが、Social Networking.jpで、今度はブログではなくMIXIでドコモが開設したコミュニティが炎上しやはり閉鎖に追い込まれたというJinビジネスニュース-ドコモPR用「SNS」 10日で「炎上」 を紹介していました。ドコモの新サービス「プッシュトーク」について理解してもらうためのコミュニティであったはずが、一方的でコメント書き込みなどができず、コミュニティの管理人への批判が相次ぎ、閉鎖せざるをえなくなったようです。
マーケティングサイドから見ると、いずれのケースも、世の中はWeb2.0時代だからやってみようという、なにか中途半端な取り組み姿勢を感じます。たんなる広告であれば、いかにも広告らしくやれば、誰からも非難されなかったのではないでしょうか。新しい試みにチャレンジすることはすばらしいと思いますが、もうすこしインターネットの世界について理解したうえでチャレンジしないと、怪我をしかねないということでしょう。

コンシューマが主役の世界
インターネットはマーケティング環境を大きく変えてきました。これまでは小さな範囲で、しかもお互い繋がることがかなかった口コミがあっというまにネットを介して繋がり広がってしまうようになりました。しかも、なこでなにが、どのように書き込むかは、コンシューマひとりひとりの自由だということです。広告はワンウェイで、企業はどのような情報を広げるかについてはコントロールできますが、それが効かなくなりました。
しかもこういったインターネットの影響が次第に大きくなり始めてきています。だから、たとえ何億円、何十億円というプロモーションを展開しても、誰かが、あれはよくないとという感想をネットに書き込み、それに共感した人たちが連鎖反応でさらに書き込み始め、その情報がネットを駆け巡り始めると、そのプロモーションの足もとは、あっというまにすくわれてしまいます。
悪い面だけではありません。逆に企業も気づかなかった利点とか、企業が提供する情報とは一味ちがうはるかに詳しい情報が飛び交っているのもネットの世界ですね。
いずれにしても、大切なことは、広告の世界は広告主が主役ですが、ブログやSNSの世界は、そこに参加しているひとりひとりが主役だということであり、そのことを忘れてネットに飛び込むと「火遊び」となって火傷をしてしまいかねないということです。

ハートを感じるBUZZマーケティングでないとね
ネットでの口コミ効果を狙ったマーケティングはBUZZマーケティングともいわれていますが、一番大切なのはコンシューマの人たちと一対一で正直に、また誠実に語り合いたい、伝えたいという想いではないかと思います。
Buzzマーケティングを狙ったビジネスがいろいろでてきて、この商品やサービスについてブログで紹介すればいくらもらえるというメールがうるさいほど来ていますが、そんな仕掛けに効果があるとはとてもじゃないけれど思えません。
以前に、顔が見える”BUZZ”マーケティングを書きましたが、ひとりひとりのコンシューマと語り合え、それが多くの人たちに見てもらえるということは、企業とコンシューマの架け橋を築くというマーケティングの本来の役割からいえば歓迎すべきことのはずです。
SONYのblog炎上事件も、ドコモのSNSのコミュニティ炎上事件も、いい教訓をのこしてくれたと思います。Jinビジネスニュースのなかで、「ブログが有効なことは分かっていて、いろいろ活用してみたいのですが、やっぱり『炎上』が怖いんですよね」という自動車メーカーの担当者の声が紹介さえていましたが、もっとポジティブに考えてはどうでしょうか。ただ雑な仕事は許されなくなってきているということだけは注意しておきたいところです。


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