2006年07月18日

FireFoxが普及しない理由

日本は、いまだに検索ではGoogleではなく、Yahooがトップであり、ブラウザーでは、FireFoxの普及がすすまず、いまだにインターネットエクスプローラが90%以上を占めています。これは世界のIT先進国と比較すると特殊な状況です。
検索の話はさておいて、FireFoxについてですがWebアクセス解析サービスのOneStat.comの調査では、アメリカでは15.8%、なんとドイツでは39.0%も普及しているのに、日本では4%程度しか普及していないといわれています。
きっと、日本では無償でダウンロードでき、世界の多くの人たちがさまざまな拡張機能のソフトを無償で提供しているFireFoxというブラウザがあることすら知らない人が圧倒的に多いというのが現状じゃないでしょうか。この点はまた自主調査をしてもいいかなと思いますが、リアルな世界で見聞きする限りそうですね。近頃、このFirefoxを提供しているMozilla財団も、日本でも普及のためのプロモーションを秋葉原や渋谷、また鎌倉でやったようですが、果たして普及が進むでしょうか。ちょっと難しいかもしれません。
さて、普及という点ではロジャースの理論というのがあります。リアルな世界では普及率がマーケティングの主要テーマでなくなり忘れ去られたも同様でしたが、普及が主要な課題となったIITの世界でまた多くの人が取り上げるようになりました。
考え方としてなかなか参考になる視点です。最初に、新しいモノやサービスのよさを見つけ出して使いはじめるごく少数の人たちをイノベーター(革新層)といいますが、こういった人たちの影響を受けて、ちょっと他の人たちよりは情報に敏感で、またものごとを取り入れるのが早い人たち、つまりアーリーアダプター(初期採用者)が採用し始めると普及が進んでいき、さらに普及が進むとさらに多くの人たちが影響を受けて採用し始めるという考え方です。
しかし、実際には、最初に使い始めるごく少数の人たちと、本格的な普及に弾みをつける初期採用者の間には相当大きな違いがあり、そこには断絶があるというのがキャズム(裂け目)の理論です。
もうすこし付け加えると、キャズムの理論では、革新者とさらに少数の初期採用者という初期の市場を支える人たちと、マスとして存在する前期多数採用者では、価値観や持っている知識、また影響さえる情報源も違うというのです。このことは容易に想像できますね。モノやサービスについて詳しい人が、これはいいよと言っても、必ずしも普通の人たちの心にはまったく響かないということはよくあることです。さてFirefoxですが、どうもこのキャズムの罠にはまってしまっている感じがします。
実際にFirefoxを使っていると、かなり便利で慣れると手放せなくなります。タブブラウザーの機能があるということです。インターネットエクスプローラでは、新しいページを開くと違うブラウザーが立ち上がり、やがてどれがどうだったかわからなくなってしまいます。インターネットエクスプローラ7ではタブブラウザーの機能が入ってきますが、ベータ版を使ってみましたが、後追いをしてきたという程度に過ぎません。
それにもかかわらず、FireFoxはちょっと最初に使い始めるハードルが高すぎますのです。ハードルが少々高くとも、ファイル交換ソフトのWINNYの場合は、音楽ソフトや映像ソフトなどが無料で手に入るという経済的な魅力に後押しされるということがありますが、いかに優れているといっても、Firegfoxでなくともインターネットエクスプローラでも十分使えるわけですから、そういった強い動機が働くようには思えません。
FireFoxの最大の欠点は、最初に使い始めるときから、さまざまな拡張機能から選んで、インストールしないとFireFoxのよさが体験できないということですね。タブブラウザーの機能が最大の魅力といっても、TabMixなどの拡張機能をインストールしてこないと必ずしも便利とはいえません。
拡張機能という道具箱に、世界中のさまざまな開発者が開発した1000を超えるという拡張機能がはいっており、それもFireFoxの強みなわけですが、逆に普及という点では弱みにもなっています。多くは英語のサイトからダウンロードしてくるというものであり、どこからダウンロードすればいいのかも、きっとわかりづらいと思います。セキュリティに不安を感じて当然です。なんら保障がありません。
本来なら、ベーシックな推奨の拡張機能も同時にセットでダウンロード、あるいはチェックボックスで選択してインストールできればいいのですが、誰もが開発に公平に参加できるオープンソースのブラウザーという立場でそれができるかどうかですね。
また、さまざまなサイトでFireFoxの利用法や拡張機能の説明の情報提供がなされていますが、ちょっと専門的過ぎるものがほとんどでやはりハードルが高すぎるのです。とはいえ、使っていてかなり便利なので、次回からどのようにFireFoxを使っているのかをご紹介していきたいと思います。もしもっとこう使えばもっと便利だということがあれば教えていただければと思います。

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1. Firefoxプロモーション追跡  [ 「秋葉原」外神田7丁目のキセキ ]   2006年07月18日 12:31
 FireFoxの利用率は全世界で13%のシェアだそうだけど、日本のシェアは4%ほど。このブログのアクセスログからは7%。意外と健闘しているような気がする・・・先週のアキバでのキャンペーンに続いて、渋谷でも行われたようですが・・・
2. ブログを持っている人必見!!  [ 最強のアクセスアップ ]   2006年07月18日 17:13
自分のブログを1000人の人に見てもらうために!!最強のアクセスアップ方法!!
3. 2006年7月18日のIT系ニュース  [ Strag : nonhitchhiker ]   2006年07月18日 18:35
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5. Firefoxマスコットキャラ決定  [ ドラタス ]   2006年09月28日 11:10
Firefoxのマスコットキャラの名前が、 

この記事へのコメント

1. Posted by kawashima   2006年07月18日 17:37
アンチMSという理由だけで、FireFoxを使っています。使いやすいと思いますが、そんなにいろんな機能があるとは知りませんでした。次回からの機能紹介を楽しみにしています。
2. Posted by ueda   2006年07月19日 00:31
初期インストールした後に拡張機能をさらにインストールすることがIEからの乗り換え障壁になっているのは分かる気がするのですが、それよりもドイツの39%と日本の4%の導入率の差。この大きな違いが何なのか非常に気になる。ドイツでは豊富な拡張機能やそれを導入する素敵なサイトがたくさんあるのだろうか・・・。
3. Posted by ADELANTE   2006年07月19日 01:53
私はFireFoxがでたころからのユーザーですが、それは私がMacを自宅でつかっているからというのが大きいとおもいます。

MacにデフォルトでついているSafariは文字のエンコードの部分でつかいにくく、ほとんどつかっていません。

会社ではWinでIEです。何故乗り換えしないかというと、お気に入りのエクスポートとインポートが面倒だからかな。それと、会社ではそれほどヘビーにつかいませんので、タブ機能をつかうまでもないのです。
4. Posted by 774   2006年07月19日 22:06
つSleipnir
5. Posted by No Name   2006年07月26日 15:15
IEの中にはIE系のタブブラウザSleipnirも入っているのだろうか?
私はメインマシンとノートPCはFireFoxを使っているが、そのほかの二台のPCにはSleipnirを導入している。
メインマシンにFireFoxを導入した理由はIE系のブラウザだとPNG系の画像のアルファ処理がまともに行われないと理由のみである。

また、私の周りではSleipnirを使っている人間とFireFoxを使っている人間が半々なような気もする。
6. Posted by 在宅ワークで副業する男・ムサシ   2007年01月14日 07:33
FireFoxをこの間インストールしました。きっかけになったのは、あるソフトウェアのアプリケーションのデモを顧客の前で行なうためでした。そのアプリケーションが開発途中だったため、仕様としてFireFoxしか使えなかったからです。今まではIEでしたが、やはり何かきっかけがないとインストールをしょうとは思わないですよね。良さやIEとの違いの情報も伝わっていないのが現状だと感じています。マーケティング的にはイノベーターの影響があるのですね。参考になりました。

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