都市での暮らしは、エレベーター抜きには考えられません。「シティハイツ竹芝」での信じられないエレベータ事故で、エレベーター利用に不安を感じた人も多いのではないかと思います。
救急車が出動するような事故はエスカレーターのほうが多く、社団法人エレベーター協会のホームページを見ると、年間に1000件程度の事故が発生しているようです。
エレベーター事故のほうのデータは見当たりませんでした。しかし、事故にいたらなくとも、自宅マンションの管理組合での報告を聞いていると、エレベーターの不具合は結構頻繁に起こっているようです。
今回のケースでも「03年12月から、扉が開かずに閉じ込められる、エレベーターの内外の床で段差が生じる、振動や異音が発生する−など、計約20件の不具合が報告されていた」といいます。それ程度は珍しくないような気もします。
そのために定期点検が行われているのですが、気になるのは建築コストや維持コストのデフレ圧力の中で、エレベーターそのもの、またメンテナンスがコストの犠牲になっていないかということです。不安になります。
またさまざまなトラブルについて、その情報が公開されているのだろうかという疑問です。
マンションの場合、管理業者の選定やエレベーターの改修でどこの会社を選ぶかなどは管理組合が決めるのですが、業者のそういった実績データがないために、選定の基準がないに等しい状態です。
今回のエレベーター事故は、日本でのシェアが1%程度のスイスを本拠地に置くシンドラーグループの日本法人のエレベーターだそうですが、ホームページを見ても、今回の事故に関してのコメントが一切掲載されていません。まだ原因が不明だからかもしれませんが、なんらかのコメントがあってもいいのじゃないかと思いますね。
今回の事故で検索して、「エレベータ & エスカレータ」の話題を盛りだくさんでお届けしたいというブログを見つけました。「はるかの毎日昇り降り」です。エレベーターに関する情報、事故報道も取り扱っていらっしゃいます。「摩天楼でフリーフォール エレベーターが落下」では、ニューヨークのエンパイヤー・ステート・ビルでなんと40階分(約120メートル)も落下したという事故があったそうです。そんな話を知ると高所恐怖症の人はエレベーターに乗れなくなってしまうかもしれませんね。

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