今朝はうれしいお話を、ある経営者の方から伺いました。以前、なかなか新規事業が社内から生まれてこないというお悩みをお持ちでした。それならばということで、その会社の営業の若手リーダーのかたがたにマーケティングの発想や組み立て方を学ぶ機会をつくろうという話になり、毎月一度のペースで一年間ワークショップをやったのですが、最終ゴールは、新規事業提案をするという設定で運営しました。オーソドックスなやり方です。
そのときに生まれたアイデアのひとつが会社として採用され、実際に昨年から事業としてスタートしたわけですが、その事業が順調に回りはじめたというご報告でした。
さまざまな会社とお付き合いしていると、もちろん、社外のコンサルタントからの情報提供や社外とのコラボレーションも重要なのですが、案外社内に眠っている情報やまたアイデアの活用を見落としがちです。いわば社内にある知恵のマイニングになりますが、これが社内だけでやるとなかなかうまくいきません。
特に営業の人たちは、お客さまとのフロントで日々さまざまな体験をされているので、市場にどのようなニーズがあるのか、どのようなビジネス機会があるのかは肌で感じていらっしゃるのですが、日々の売り上げをつくるという責任があり、どうしても現在のビジネスの枠組みから発想を超えようという動機が働きにくいとうのが一般的ではないでしょうか。
たとえ、社内の雑談のなかでアイデアがでても、そんな夢みたいな話をする暇があったら、来月の売り上げ見通しはどうなんだということになってしまいます。しかも、まだカタチになっていないビジネスのプランを組み立てるということの経験がほありませんから、アイデアがあっても、それを実現するためにどのように進めていいかわかりません。
また最初にアイデアがあっても、それを磨いていって、あるレベルを超えなければモノになりませんが、アイデアをコンセプトに進化させたり、まだ現実には見えない世界を描いていくというのは本当にエキサイティングだとしても、これは慣れが必要です。でないと途中で壁にぶつかると、思考が停止してしまって頓挫してしまうということもあります。だから、そんなプロセスを辛抱強くリードしていくファシリテーターの役割が重要だと感じます。
「研修は、3日で忘れてしまう」とよくいわれますが、時間はかかるとしても、実際にそんなワークショップのかたちで、自らのアイデアがどんどん深まり、実際のカタチになるという経験を体験すると、そのときに学んだ知識や情報を組み立てコンセプトを生み出していくというプロセスの体験はそうそう忘れるものではありません。それで成果がでればなおさらですね。
もし社内からアイデアがなかなかでてこないということがあるならば、社内の知恵のマイニングについていろいろ工夫をしてみてはいかがでしょうか。きっといい結果が生まれてくると思います。

最新の人気blogランキング