KDDIがすさまじい勢いですね。マスコミは、ソフトバンクがいまだに正式発表していないにもかかわらず、ケータイ市場をKDDI対ソフトバンクの対立の構図を描いています。NTTドコモはどうなったのでしょう。何らかの発表がそろそろあるのでしょうか。
検索機能が充実し、さらに音楽もUSBで、PCからの転送ができるようになり、PCとケータイのシームレスな利用環境が実現してきます。そこに決済方式も加えた競争が始まってきました。
PCとのシームレスな利用ということでは、ブログやSNSはすでにそうなっていますが、ネットビレッジが、PCとケータイで、予定やメモなどの一元管理をおこなうウェッブツールを発表していました。サイボーズのMNVO(回線借りによるケータイ事業者)参入もそうですね。私どもも企業向けサービスになりますが、営業支援ツールで、PCとケータイいずれからも利用できるサービスを開発し、モバイル環境を整えています。
さらに、まだ正式リリースはしていませんが、サービスや保守部門の業務や、派遣業務などで、PCから予定をケータイに送信し、ケータイからインターネットを通して相互に訪問先の確認や業務の報告ができるシステムも開発済です。WEBを使うと、ケ−タイのメールのように受信遅れなどがなく安心です。試用モニターになっていただける企業様があればぜひご紹介ください。ちょっと宣伝させていただきました。
さて、ケータイ用のサイトをつくってケータイが便利だと感じたのは、PCとシームレスにつかえるというだけでなく、ケータイの辞書の学習機能があるのでデータベースからの顧客検索が速いことです。企業名をすべて入力しなくとも一度入力したものは候補の上位に上がってきますから、データベースからの呼び出しもスムースで簡単です。それに予定などのメモに訪問先の電話番号を入れておくと、手帳を開いて、番号を打ってという手間が不要で、そのままクリックすれば電話できるので便利です。
さて、PCとケータイをシームレスのシールレスに利用できるようにすることはいいのですが、ケータイ向けサービスを開発する際の難点は、3つのキャリア向けにソフトを組むというわずらわしさがあることです。規格が統一されておらず、i-mode用、EZ-WEB用、Vodafone用を準備し、それぞれのケーターイからアクセスがあった場合、振り分けないといけません。技術としては難しくなくとも、開発の工数が増えてしまいます。そういた盲点をついて法外な料金をとるビジネスが初期のころは成功したようですが、3つの微妙に違う規格が並存するということは、ソフトやシステムを開発する側からすれば、いかにも非効率極まりないことはいうまでもありません。
GoogleやYahoo検索を充実させようとすると、一般サイトも見えないといけないのですが、そのためのブラウザー機能が充実してくるとPCとインターネットを利用したサービスが、より簡単に開発できるようになってきます。そういったところまで影響してきます。
ナンバーポータビリティのスタートとソフトバンクのVodafone買収で、健全な競争が促進されつつあるようです。日本は、ケータイのインターネット利用が世界でも、もっとも高度だという基盤があり、さらに競争を進めて、ユビキタス技術は圧倒的に日本だという時代になればいいですね。

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