2006年05月18日
目が離せない Wii のプラットフォーム戦略−200ドルで発売か?
任天堂はまだ発売時期も価格も発表していませんが、メリル・リンチのアナリストによる予測では、北米ででは200ドルで発売されるだろうというForbesの記事を見つけました。日本では、2万円から2万5千円程度になるということでしょうか。これはSEGAの幹部からの情報だそうで、もしそうなら、Xbox360よりも安いということになります。一挙に普及させ、サードパーティのソフト開発に弾みをつけてもらおうということでしょうか。
さてもう一方のSONYのPS3については、20Gモデルで499ドル、日本では6万円強という価格が発表され、SONYは何を考えているんだろうかと、あっけにとられた人が多かったと思います。まあ、PS2の不具合問題に「それがPS2の仕様だ」「これが、私が考えたデザインだ。使い勝手についていろいろ言う人もいるかもしれない。それは対応するゲームソフトを作る会社や購入者が、この仕様に合わせてもらうしかない。」と言ってのけた人がトップだから、「それがPS3の価格だ」ということなんでしょう。
Responseで、ここで改めてSCEスタッフに質問を投げかけてみたい。「あなたはPS3を発売日に買いますか?」 という記事がありましたが、すくなくとも久多良木SCE社長はお買いになるかもしれません。
ゲーム人口を増やすというマーケティングの王道を歩み、「次世代のゲーム」ではなく「全く新しいゲーム」で、「百聞一遊にしかず」ということでしょうか、E3の発表会で、"Seeing is believing"をもじった”Playing=believing"を標榜するこのWiiで注目しているのは、このWiiの開発をめぐって、半導体各社が相次いで任天堂「Wii」への搭載製品を発表しており、各デバイスメーカーとのコラボレーション体制で開発を進めていることがわかります。
コラボレーション戦略をかなり重視した任天堂という姿が見えてくるということです。CPUはIBM、グラフィック用のLSIはNECエレクトロニクス、Wiiリモコンに、STマイクロエレクトロニクの3軸加速度センサー、開発ツールはフリースケール・セミコンダクタ・ジャパンという風に、Wii というプラットフォームに、それぞれの分野のトップクラスの技術を持ったメーカーが集まってきているという印象を受けます。
これで思い出すのが、日本の携帯メーカーが中国市場などで敗北していったひとつの原因が、技術の自前主義にあったという見方があることです。対照的なのがサムソンで、自らは商品の企画とデザイン、小型化技術、そしてマーケティングに徹して、インテルと組むなど、それぞれの世界のトップの半導体メーカーとのコラボレーションを展開し、開発速度、価格で圧倒的な差をつけたと聞いています。
技術の進化を追い求め、実際にはCPUのCELLにしても、グラフィックの半導体も共同開発だとしても何ゆえかコラボレーションという香りがなく、サードパーティへの開発キットの供給も遅れたSONY、ゲーム人口の増加を求め、この指とまれで、ソフトだけでなく、ハードについても、多数のメーカーとのコラボレーションで開発を進める任天堂。その違いは文化でしょうか。さあ、この勝負どうなるか、いやすでに決着はついてしまったかもしれません。
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
実際は逆で、PS3の販売数の見込みにぶら下がって、ブルーレイの普及計画もあるわけで、
普及させたいもの同士が互いに依存し合うっていう、大矛盾なんですよね。
07年3月期は、ものすっごい赤字の計画...その多くはPS3の投入のため...らしいですけど、もし、PS3の出だしがもたつくようなことがあったら、ソニーはとことん売られちゃうんじゃないかっていうイヤな予感が...
もし賭に勝って売れれば、良い方に転がっていくわけですけど...
明らかにWiiの方に軍配が上がるという
評価でした。
技術的な側面で言うと、PS3は
中途半端な技術レベルしか搭載していない
製品設計のようで、それに対して
Wiiは、先端技術は搭載していないけれども、
現状のプラットフォーム上で開発できる
ので、投下コストは大幅に抑えられるそうです。
このあたりで、どちらのソフトが多く出回るか
を考えると、自ずと明かという感じがしました。
また立ち寄らせていただきます。
こんにちは♪
この度はTBありがとうござます。
決算報告での席で
25000円以下になるとのお話が発表になりました。
PS3の価格発表の後だけに、
かなり低価格に感じてしまいます。
今年の年末商戦はどうなるのでしょうか。
ゲームをプレイするのも好きですが、
こうしたビジネスの流れを読むもの
とても興味深いです。


