東京都教育庁が職員会議での教職員の「挙手」や「採決」を禁止する通知を出したというのも馬鹿げているけれど、昨日のニュースで筑紫哲也が多数決は民主主義であり、それを禁じるのはどうかというコメントしたのもピントがずれています。それでは校長というのは議長さんなのか、決定する責任と権限はないのかということになります。
都高等学校教職員組合が「教職員相互の協力関係を作るため、共通理解・合意形成は必要」というのはわかるけれど、だから教職員の「挙手」や」採決」でないといけないということにはなりません。どこの社長がなんでも社員の多数決で物事をきめますか。それは組織である限り、学校でも同じはずです。学校は議会ではないはずです。
決めるべき問題によって、校長が職員の人たちの意見を取り入れたかったら、校長の判断で多数決をすればいいし、多数決で決めるべきでないと判断すれば、校長としての責任で単独で決めればいいのです。それを東京都教育庁が口を挟む問題ではないでしょう。校長というのはその程度なのでしょうか。そうなら無責任体制です。
東京都教育庁も、都高等学校教職員組合も、そんなレベルのことをやっているようでは困りますね。もっと大切な問題があるでしょう。情けないですね。国会の採決と、組織の意思決定のしかたの違いも区別がつかない筑紫哲也も含め困った人たちです。

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