ネットレイティングスの調査によると、フリー百科事典『ウィキペディア』は、2006年2月度の訪問者数が700万人を超え、前年比で3倍以上に拡大したということです(RBB)。確かに、『ウィキペディア』は質量ともに充実しはじめたという実感があり、Googleで検索してひっかかることも少なからずあります。ちなみに世界のサイトのトラフィック量を調査しているALEXAでは、全世界のサイトの17位にランクインしています。どんどん項目数も増殖し英語版ではスタートしてから5年目で100万件を超え、日本語版でもおよそ20万件の書き込みがあるというからすさまじいですね。
ちなみに、このブログをご覧の人には既にお馴染みのウィキペディアかも知れませんが、非営利団体ウィキメディア財団のプロジェクトで、インターネットで利用できる誰もが自由に書き込めるオープン型の百科事典です。Web2.0の代表選手のひとつとして例に出されることの多いのですが、かなり詳細に書き込まれたものが多く、読んでいて、どんな人が、どのような動機で書き込んでいるのだろうかとふっと感じることがあります。頭が下がりますね。
自由に書き込めるということもあり、「うるわしのブルターニュ」さんが「ウィキペディアの虚偽記載問題」でご紹介されているような問題とか、「笑えるひと言.com」さんご紹介のように、「ウィキペディアが隠す156cmのタブー」とかいう笑い話みたいなこともあるようです。
例のメール問題で西澤孝って実在しないとか書いたり、その頃からすっかりテポドンが飛ばなくなったように感じる「きっこの日記(ブログ)」ですが、「信用できない百科事典」でイギリスの科学誌の「ネイチャー」が、『ウィキペディア』は科学分野の話題を扱った項目の正確性では『ブリタニカ百科事典』に匹敵するという発表をしたこと(ホットワイヤード)を紹介して、さらに、どちらにもいくつかの重要なミスがあるという指摘があるから「信用できないなあ」と書かれていましたが、塀のなかで百科事典を読んでいるというホリエモンのように情報アクセスに制限のある人ならいざ知らず、重要なことをひとつの情報源ですべてを信じる人はあまりないような気がしますね(笑)。
さきのRBBの記事では、Yahoo!トピックスのニュース記事で関連するウィキペディアのキーワードにリンクを張ってあることもあり「全ネット利用者に占める訪問率(リーチ率)でみると、米国の10.1%に対して、日本は18.2%と大きく上回っている」そうです。この勢いからすれば、やがて日本でも、もっと書き込み数が増加していくでしょうし、百科事典と言えばまずは『ウィキペディア』という時代がやって来そうです。
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大西さんもウィキペディアに関するエントリをされていたのをみつけてTBを貼らせていただきました。
>>百科事典と言えばまずは『ウィキペディア』という時代がやって来そうです。
#そうですね。ブリタニカって何?みたいな時代もくるかもしれませんね。
#ウィキぺディアについては、某大手シンクタンクでナレッジマネージメントを研究されている方と、1年ちょっと前に話をしていたときに、「そういえば、この2年くらいで急に質が向上したよね」という話をしていて注目していました。内容の質の向上が利用者を地道に増やした側面も大きいかと思います。
"1年で利用者3倍"というのは12月に当方がブログでエントリした内容に符合するので、個人的にはニンマリという感じです(笑)