今日のサンデープロジェクトをご覧になりましたか。特集で、ライブドアが虚業か実業かというテーマでやっていました。その意図はわかりませんが、テーマの設定自体も内容も酷かったように感じます。VOICEで堀さんがライブドアが虚業だと書かれたことを受けてのテーマ設定だったのかもしれませんが、ちょっと焦点がずれているのではないでしょうか。
ソースネクストの松田社長が、お客様に喜んでいただける価値を提供していれば実業だとおっしゃっていたことにつきるわけで、それ以上でもそれ以下でもないですね。佐々木さんが、今回の事件や、これまでの近鉄買収宣言に始まる堀江さんの規制の枠組みに対する挑戦の失敗と、ライブドアのやってきたビジネスの成功を混同してはいけないとおっしゃるのも当然です。
免許の特権のなかで生きてきて、さまざまな緩みのでてきたテレビ産業のほうがよほどと虚業じゃないのかと問われるべきことで、ましてネットと放送の融合というあたりまえの問題、あるいはホットな議論がある問題を「噴飯もの」といってのける人をゲストに選んだ神経こそアンビリーバブルと感じてしまいます。
ライブドアは立派なビジネスモデルを持っていました。楽天も同じビジネスモデルです。M&Aで獲得した企業の持つ事業とブランドの知名度やネットの相乗効果を狙って成長するということでしょう。アクセスが落ち、成長速度の雲行きが怪しくなってきていた楽天が復活したのは、プロ野球参入による知名度アップと信頼性の獲得でした。
そのM&Aのビジネスモデルを可能にし、成長のエンジンとなってきたのは、いうまでもなく高い株価です。もちろん、それが日本で稼げるIT産業の唯一のビジネスモデルだといえば、本当に日本の将来はない、もっと技術を開発し磨いていかなければ国際競争力はなく、お寒いことだというのが感想ですが、それでも立派に事業をつくりあげたきたことは認めなけばなりません。海外には、なんら誇るものはない日本国内のローカルビジネスの域を超えないでしょうが、すくなくとも国内においては成功しています。残念ながらそれが日本のネットビジネスの現実です。
ライブドアに関しては、高い株価をつくった手法がどうであったのか、粉飾決算があったかどうか、違法行為、反社会的行為があったかどうかが問題であり、それとライブドアが築いたビジネスに対する評価は混同すべきではないでしょう。
しかし、それとは別問題としてこのブログで何回も指摘し、堀江さんがもう終わりだと書いたように、堀江さんは経営者としては超えてはならないことを犯してしまいました。堀江さんはクレバーではあったかもしれませんが、あまりにも世間知らずでした。敵をつくりすぎました。それが仇となってしまう結果となりました。儲けることに敏いということと、お客さま、また社会に愛される知恵を持つことは違うのです。検察が入った時点で、裁判の行方がどうなるかにかかわらず。堀江さんは敗者になりました。
しかし言いたいのは、こういった才覚のある人の復活戦を認めるかどうかで日本の社会の懐の深さが試されているのではないかということです。誰しも完璧な人間はいません。堀江さんが一皮むけて再デビューされることを心から祈りたいと思います。そのときに日本の社会は試されるのです。もし堀江さんが一皮むけなかったらほんとうに愚かというしかありません。

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