一昨日あたりから目がしょぼついたり、くしゃみしたり、身体が痒くなったり、頭がぼうっとなったりしはじめました。花粉が飛びはじめたようです。花粉症でないひとには実感がないでしょうが、もともとない集中力がさらに落ちて、考えがまとまりまらなくなってしまいます。
花粉が飛ばなければいいのにと願うのですが、立場が変わるとがらっと違ってきます。以前、花粉症対策商品の開発とマーケティングをやったことがあるのですが、やはり発売時には花粉がたくさん飛んでくれることを毎日のように願っていました。ところが飛散情報を見ると近年になくスギ花粉の飛散量が少ないという予報で、やきもきする毎日でした。実際に発売されても、ほとんど花粉が飛散してくれません。シーズンが終わってみると、花粉が飛散した期間も極めて短く、その年の花粉対策商品の売り上げは最悪でした。
しかし何が幸いするかわかりません。その商品は、花粉症にも効果があるのですが、基本的には花粉症以外でも効果があり、「通年型」の商品として売り出していたのです。そうすると、花粉症以外の人にも売れたので、花粉症だけの商品と比較すると、相対的に売れたことになり、売り場にしっかり定着してくれました。ものが良かったということかもしれませんが、もし花粉の飛散量が多い年だったら、花粉症だけに照準を合わせた商品の勢いに押されて、そうはいかなかったかもしれません。
花粉症対策商品のように、季節が限定され、その年の状態で売れる量も大きく左右される分野って売り手からすると大変です。小売店さんも、コーナーをつくって大量陳列してくれたり、POPを書いてくれたり、販売に力を入れてくれるのですが、基本的にはシーズンが終わり、売れ残ったものは返品されてきます。しかも、その大量陳列のなかに展示してもらおうとすると、さまざまなメーカーがしのぎを削るので、いろいろ協賛金や商品添付、リベートなどなんらかの取り扱いメリットで競争するということも必要になってきます。さらにお客さんからの相談には、お店は利益幅の大きいものを推奨しますから、仕入れ価格での値引き合戦も起こってきます。
それで返品がどっと帰ってくると、結局は利益がでず、なんのために売っているのかわからないということになります。だから、こういった商品の成否のポイントは、しっかりした差別化やブランドがあり、シーズンが終わっても定番として取り扱ってもらえるかどうかになってきます。
ドラッグストアに行かれたときに、その背後にそういったメーカー間の競争があり、また売れ残りのリスクを抱えながらやっていおるのだという目で見ると花粉症コーナーも違った見え方がするかもしれません。どれがいいのか迷ったら、基本的には、地味であっても定番棚に置かれている商品が無難ということかもしれません。

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