ネットの世界のスピードは高速です。その周回遅れでマスコミが動くということも珍しくありません。「きっこの日記」なんかがそうですね。さきほど新幹線に乗る際に、週刊新潮を買って開くと、「『きっこ」』の日記大騒動」なんて記事がでていました。またもや「きっこ」の正体探しですか。どうでもいいじゃないか、暇だなあと関心しますが、そういえばネットのなかでも、「きっこ」の正体を暴こうというジャーナリストのかたもいらっしゃいます。前はもっと面白かったのに惜しいよね。
ヘアーメイクさんで、ビックル飲んだり、いろいろテポドンを飛ばしたりする謎のお姉さんでいいじゃないかと思います。書かれてあることをすべて鵜呑みにしている人ってどれだけいるのでしょうか。ネットのみなさんは、そういうこともあるかもしれないね、ここは正論だけど、ここはちょとどうかなという程度で読んでいて、まともに釣られて、振り回されているのはマスコミとか、政治家とか、一部の評論家のほうじゃないかなと思いますがどうでしょう。実際はジャーナリストの人とかは噂では聞いているけれど確証がないのでマスコミに載せられないことを「きっこの日記」は書いているという程度だという気がしますが、昨日には、今日辞職した永田議員の例のメールの宛先が披露されてました。
民主党は競争戦略をもっと練ったらどうですか
永田議員ですがフライングということで済みません。辞職して当然ですね。窮地に立っている小泉さんに救いのビッグ・プレゼントしたみたいなものです。メールの知識もほとんどなくツメも甘すぎです。どう詰めていくかのシナリオもひとつしかなかったようで、あっという間に想定外の展開になってしまいました。
読めてないんですね。民主党の前原さんも野田さんも。今の時期に、なんでも政局に持ち込もうとするのは大間違いというかカンが悪いですね。民主党の支持基盤をどこに置こうとしているのか見えてきません。この前の衆議院選挙で大敗して、大きく力関係が変わったのだから、それを踏まえた戦い方をしないとね。
自民党というトップブランドがあって議員数にも大差があります。マーケティングの世界では、トップブランドが圧倒的なシェアを持っているという状況です。そのトップブランドとどう戦うかというテーマは、マーケッター冥利に尽きるドキドキするほど面白い世界です。
今の民主党は、シェアが低いブランドが、トップブランドの品質が悪いって悪口を展開しているようなものですね。欠陥商品を出したって。それは第三者にやらせばいいのです。トップブランドを叩くと必ず反動として大きな反感が生まれてきます。小さいうちは反感を生むような行動は取ってはいけないのです。
マーケティングでは、そのような状況では、まかり間違ってもトップブランドと正面衝突はしません。しっかり、まずはどのような支持基盤を築くかから練って、その人たちの共感を呼ぶ主張を展開します。支持基盤の人たちがかなえて欲しいことを国会で主張する人びとの代理人として信頼される地位をまずは確保しないとね。
中国脅威論だって、防衛庁の幹部だって、外務省だって、またその専門筋の人びとだって、さらにビジネスマンにとっても、びっくりの素人発言をやってしまいました。あんなこと言って、いったい誰の利益になり、誰の支持を得たというのでしょう。絶対民主党を支持しない右利きの人が喜ぶだけでしょう。自民党になかでもそういう発言をしたら少数派になってしまいます。結果としては、手詰まり感のあった自民党に再び中国との対話をはじめるチャンスを譲ることになりました。空気も立場も国民の気持ちも読めず、自らの政治主張に溺れすぎです。
いずれにしても、小泉さんは任期がくれば辞めると発言して急速にリーダーシップを失い、自民党内部での駆け引きがはじまっています。民主党が叩かなくとも、もはや武部さんの居場所はないでしょうし、そんなこと突っつくよりは、もっと議論すべき大切なことがあったはずです。自民党がトップブランドであるが故に、しがらみでがんじがらめになって出せないような、まとも問題解決としての政策を主張し、提案したらどうなんですか。
ぜひ民主党さんには戦略立て直しをやっって欲しいものです。それで自民党といい競争をやって欲しいのです。それこそが国民の本当の利益につながるのじゃないでしょうか。国民は政局なんて感心ないのですから。
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