ブログをはじめたのはライブドアでした。その後、いくつかのブログも実験的には試用してきましたが定着しませんでした。ブログを使っていて感じるのは、ライブドアに限らず、日本の普通の商品やサービスなどと比べて、ユーザビリティ(使い勝手)が極めて悪いことですが、どれも似たり寄ったり、あるいはこっちが良ければあっちが悪いということで差が感じられませんでした。
質問なり、要望のメールを出すにしても、サイトの奥深いところにあって、そこにたどり着くだけでも大変。しかも、返事が来るのはもう忘れたころというのが当たり前。さまざまな対策も遅い。変更点があっても、それは告知してあるから読んでおけという態度です。最近は他社のを実験していないのでよく分かりませんが、そういった点でも相対的な良し悪しはあるとしてもドングリの背比べでしかないという感想を持っています。

さて、いろいろ問題も多いライブドアなのに、なぜライブドアから引っ越さないかですがこんな感じでしょうか。まかり間違ってもライブドアが好きだからではありません。そんなロイヤル・ユーザーに冷たいのもライブドアですから。

登録変更していただく手間を考えるとぞっとします。
まず、多くの方々がこのブログを「お気に入り」や「ブックマーク」に登録してくださっています。どこからのアクセスかあったがリファラ(リンク元の統計)で分かりますが、トップは「お気に入り」や「ブックマーク」なりに登録されて直接お越しいただいている方々です。
平均すると、このブログは、そういった方々がおよそ半数を占めています。そんな多数の方々に、登録変更のお手間をお願いする気にはなりません。特に、実名でやっていると、そのなかには実際に存じ上げている方も多いのです。かならずしもPCを自在に駆使されているとは限らない方もいらっしゃいます。最悪は、ブログに仕掛けて、自動ジャンプさせる手を使うかです。

グーグルやヤフーの検索の使い勝手がどうなるのかがわからない。
いまやブログがある意味では自分自身のノートになっています。あの問題はどう考えたのだろうかとか、参照にしたデータは何だったろうかとか自分自身のブログを検索することが結構あります。グーグルやヤフーで「大西」と気になっているキーワードを入れると、見事に該当するページが出てきてくれます。特に自分のブログ内検索のシステムも必要がなく便利です。引っ越して、現在と同じようにヒットしてくれればいいのですがそれも不安です。
もうこれで635回目の投稿で、これだけたまると、多の人には値打ちはなくとも少なくとも自分にとっては資産みたいなのになってしまいました。

移転の手間が大変
レイアウトをやり直したり、特に、また大量の画像データのURL変更をやってアップロードし直したり、さまざまに登録しているところに登録変更を書き込むなどを考える、どう考えても一日仕事以上になりそうです。

今回のライブドア問題で、ライブドアの経営のありかた、また経営陣は責任問題を含め、なんらかの変更が避けられないでしょう。しかし、このライブドアブログが抱える100万を超えるユーザー数、あるいはトラフィック量からいうと極めて価値があり消えることはないと確信しています。
お客さまが資産なのです。それを考えると虎視眈々とライブドア買収を狙っているところもあるかもしれません(笑)。ライブドアからのお知らせにもありましたが、ユーザーのためにも、社員の皆さまにおかれましては「誇りと信念」をもって粛々と業務をやっていただきたいと願うばかりです。

追記:今日の産経新聞に「■【主張】放送・通信融合 ライブドア事件議論せよ」という、タイトルの割にはさしさわりのない社説がありました。ネット企業の経営者がどう考えていようが、すでにネットというメディアも公共財としての役割を担いはじめているという時代感覚は持って欲しいですね。それに、この時期のこの社説。内容はともかく、このタイトルは、誘導、煽りの香りがぷんぷんします。老舗メディアの品格ということも考えて欲しいですね。

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