2006年01月05日
「きっこの日記」について
「きっこの日記」は、実態がわからないから、いろいろな推測があったり、当然、こういった信憑性が乏しい情報の出し方にアレルギー反応を示してペテン師だと言う人もいます。(なんのことか分からない人は「きっこの日記」 2005/12/30 (金) 「それでも食べたい人はご自由に」と読み比べればわかります)
言えることは、きっこの日記は、正当ななジャーナリズムではありません。取材して集められた情報ではないので、とてもじゃないけれどまともなジャーナリストなら書かないというものがほとんでしょう。まともなジャーナリズムの世界にいる人たちが、あれはフライングだ、反則だと批判して当然です。そういった伝聞とか裏情報も、吟味し取材を重ね検証して、はじめて記事として発表するといのが本来の姿だと。その通りです。
しかし、きっこの日記は、そういった正当なジャーナリズムとは違う役割を果たし始めているような気がします。きっこの日記は、マスコミにもっと突っ込んで取材しろとハッパをかける効果、あるいはマスコミが思い切って報道する露払いみたいな効果、あるいは読者に、こんなこともあるかもしれないねと考えさせる効果を持ち始めているのじゃないかと言うことです。
きっこの日記の情報は確かに噂に過ぎないかもしれません。しかし今では以前よりはるかに多くの情報が、きっこの日記に集まり始めていると見た方がいいでしょうね。
きっこの日記の情報が怪しいと言うけれど、しかしながらマスコミも怪しげな情報を垂れ流しているじゃないかと感じることもあります。官邸周辺からとか、省庁からの情報をそのまま記事に書いて垂れ流し、完全にコントロールされてしまって、報道としての役割を失っていると感じることも結構あります。
また最近は特に朝日新聞の誤報が目立っていますが、程度の差こそあれ、他のマスコミでも、結構いいかげんな記事だなと感じることもあります。責任を負っているマスコミとそうでないきっこの日記とは根本的に違うというのはわかっていても、門外漢からすると、どっこいどっこいじゃないかと思ってしまうのです。言い過ぎか、ごめんなさいね。
以前、こんなこともありました。中国から輸入されていた肉まんだったでしょうか。日本で認められていない防腐剤が入っていたということで大騒ぎになりました。報道のほとんどは、有害物質が入った肉まんを輸入したというヒステリックな業者批判に明け暮れていました。あの報道のしかただと、きっと今でも毒入りの肉まんが中国から入ってきたと誤解している人がいらっしゃっても不思議ではありません。
しかし、そういう方面に少しでも知識のある人からするとアホかいなという報道でした。その防腐剤は日本の厚生省にあたるアメリカのFDAでは認められているもので、世界の常識としてはなんの問題のないものでした。たんに、日本の厚生省が認めていない成分がつかわれていただけのことなのです。
こういうことです。FDAでは臨床で安全性が検証されていれば自動的に認可されます。しかし日本ではそうはいきません。他に同じ効果をもつものがあれば、厚生省は、重なることをいやがり、違うものを頑として受け付けません。それで認可をとろうとししてもハードルが高すぎてみんな諦めるのです。
本当はFDAと厚生省の認可の考え方の違いのほうが本質的な問題、というよりは日本がいかに特殊かということも併せて報道すべきだったわけですが、そういった報道が皆無だったとはいいませんが、ほとんどなかったのです。
確かに日本の特殊な基準からすると「違法」であったとしても、「有害成分」ではありませんでした。そんな類は小さなことも含めると日常茶飯事です。
きっこの日記で、2チャンネル情報を集めているに過ぎないという人もいますが違いますね。2チャンネルでも書かれている情報があるかもしれませんが、2チャンネルでは見あたらない情報も確実にあります。書くと迷惑をかけるかたがいらしゃるので具体的には示せませんが、どうしてそのことを知っているのかと驚いたこともありました。
だからといって、きっこの日記を無批判的に読むというのはちょっと違うと思いますが、そういったこともあるかもしれないという程度で読めばいいのじゃないでしょうか。ペテン師だと嫌う必要もありません。
極めて危うい書き方が多いのですが、いまのところ誰も告訴していません。相手は、いくらインターネットとはいえ特定できるわけですから、本当に根拠のない嘘が書かれているのなら堂々と告訴すべきです。そうでない限り、かなり真相に近いことが書かれていると考えられてもおかしくはないですね。
追記:一部感情的に書いているという誤解を受ける表現があったので、修正させて頂きました。
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この記事へのコメント
さて、きっこのブログに関しては、同感です。ややクールに見なければいけないと思っていますが、現状、バランスのいい働きをしているとは思います。
ジャーナリズムが、いい方向へ変化していって欲しいと思います。
自分こそ色眼鏡で見ていないかもう一度確認されるべきと存じます。
尤も私は、真の意味で全く色眼鏡を介さずにものを見れる人間など居ないと考えておりますが。
ただ、濃い色眼鏡でモノを見る人間は、逆ベクトルの薄い色眼鏡であったとしても――finalvent氏がそうだというわけではありませんが――濃く見えることもあるわけでございます。
デジャブと思い出したのは「ネバダ・レポート」です。
曰く“IMFに近い筋”発の情報との事でしたが何が誰に近いのだか限りなくいかがわしい物販会社の販促コラムの一部でした。
しかし国会で某議員が発言中に取り上げ、印象的に取り扱った(と報じた)おかげで様々なところで元ネタを調べもせずに孫引きされ、その内容がいかにも起こり得るといった印象で権威付けられてきました。
文責はそのインチキくさい泡沫会社にあるだけ(免責の伏線を張ってるが)。
議員先生はその「怪文書」の内容を枕に当たり障りのない質問をしただけ。
裏も取らずに憶測を書き散らしたのは未だにGoogleで引っかかる素人です。
つまり論説のロンダリングです。
それはリテラシの問題、自己責任と言い放てるものでもないでしょう。
【finalventの日記は、有名ブログなのでご存じの方も多いと思いますが、上のトラックバックをご覧いただければおわかりいただけると思います。
念のためにコメントでご紹介しておきます。
>『きっこの日記』について。
面白い人がいるなぁという以上の感想は持たないようにしています。「人は自分が真実だと思いたいものを真実だと信じる」という警句がありますが、あそこにはわたしが真実だと思いたい内容がたくさんありすぎて危ないもので。
>海外と日本の認可のズレについて
5年ほど前、日本の輸入食品会社の製品に無認可の添加物が使われていたとして問題になったときにも同じような論調の報道(といいますかバッシング)がありました。その後そこに勤める人に話を聞く機会があったのですが、日欧米の3エリア全てで問題なく使える添加物は、それぞれのエリアで認可されているうちの30%程度なのだそうです。
またfinalvent氏は大西氏の誤解(とfinalvent氏が考えているもの)への指摘を新エントリーで行っております。「感情的にアレルギー反応を示してペテン師だと言う人」とリンクを張った大西氏はこれに対し、何らかの反応を返すべきかと思いますが?
それをなさらなければ、大西氏のリンクの張り方こそ「感情的なアレルギー反応」と思われます。
finalventさまは決して感情的にアレルギー反応を示して「きっこの日記」を批判しているのではなく、それなりの根拠を持って警告を鳴らしているのです。
しかし、そのそれなりの根拠をここに書くのはあまりにも危険過ぎる、という諸事情があります。
多くの良識ある人間なら踏み込まない一線を、「きっこの日記」の文章を書いている人間はいとも簡単に踏み越えてしまったのだという印象があります。
決して少なくないネットワーカーが経験している事実があり、立花隆氏も流石に2回同じものを見せられたときにはその事実をある程度気づいたように、思えます。
その事実を踏まえると、「きっこの日記」は決してジャーナリズムと呼ぶべきものでは、ありません。
名前を書かずにリンクを張ることも言われれば失礼かも。
でも、名前を書かずにリンクを張ることが気に入らない
とご丁寧にエントリー立ててTBを送る方も心狭いかも。
とても的を突いていて、変に格好を付けていないブログで勉強になります。
これからも、定期的に訪問させていただきます。
いつも楽しく拝見させていただいています。
その濃い内容に、よく毎回これだけの
内容がかけるよねぁと関心してしまいました。
私もマーケティングネタを中心に情報発信しています。
差し支えなければ、相互リンク貼らせていただけないでしょうか?
と言うより、私はリンクさせていただきます。
http://www.mailux.com/mm_bno_list.php?mm_id=MM3CA3323935BAC
大西様や賛同して「きっこの日記」を擁護される方々のお言葉は「サイバッチ!」にも当てはまります.
「きっこの日記」が「サイバッチ!」より優れているとはどうしても思えないのですが.
大西様からきっこさんにお願いしてみてください。または貴殿が書いてください。


