nikkeibp.jpで「新・ハードワーカー」のススメの記事がありました。タイトルは ハードワーク」は時代遅れじゃない!で、「量よりは質」とか「効率」、「要領」重視の風潮に対して異議ありというわけです。
1973年に日本電産を設立し、連結売上高4500億円の企業に育てた永守重信社長は、M&A戦略ではライブドアや楽天より先輩格ですが、会社立て直しに際して、社員に求めることの一つに「月100件以上の顧客訪問」があるそうですが、大変ですね。まあそれぐらい顧客を訪問すれば、いい情報にも巡り会えるでしょう。
確かに量をこなすというのも、とても大切です。パイロットが飛行時間でレベルが決まるというのも分かるし、量をこなすことで、さまざまな状況や変化も体験し、それに対応できるスキルも知恵も身に付いてくるでしょう。
さて、永守社長と言えば、雑誌プレジデントの9月号で「君は死んだノラ猫を売れるか?」というタイトルで寄稿されていて、それを新幹線で見たときは思わず目が覚めました。「品質が悪くて納期を守らない商品を高く売る。だから、おまえら営業が必要なんやないか」、悪条件の中でモノを売るのが営業なんだとおっしゃっているのです。正論です。
さて、この記事の中で、「才能は量によって開花する ─ 天才たちは多作だった」ということで、エジソンとか、ピカソ、赤川次郎にいたるまで、いかに天才たちが多作だったかを例にあげていますが、ちょっと待てよ、多作だから天才になれたら苦労しないよなと思ってしまいました。が、待てよ。確かに「量は質をかえる」という量質転化の法則も経験することもあり、諦めずに頑張れよというメッセージとして素直に受け取って、ブログもできるだけ書くことにします。
そうそう要領よくやろうということばかり考えていると煮詰めが甘くていまいちの仕事ということも多いですからね。
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大澤遼さん>「会社としても最低限まもるべき品質」とおいうのは当然でしょう。今の時代に品質的に問題のあるような製品を売ると会社の存亡に関わる問題になります。永守社長の新入社員に向けた極端な言葉でしょうが、良く感じるのは、組織が大きくなってくると、また硬直してくると、自部門がどのような役割を果たすべきかという議論がなく、製品が悪いから、高いから売れないという結論ありきで思考が停止してしまうことが多いのも事実です。