おかしい。なにか強度計算偽造事件報道はママスコミの報道というかTVの報道がおかしい。木村建設が雲隠れし、今は、建築主のヒューザの小嶋社長が、積極的にマスコミにも登場するようになったということもあり、この事件の主犯としてヒューザーのバッシングがはじまりました。
今朝も、みのもんたが、ヒューザーの小嶋社長を、大声で一方的にまくしたてていましたが、(ほんとうはみのもんたの勘違いだと思えましまたが)みのもんたに限らず、きっと建築主のヒューザが構造計算の改ざんを指示、強要したという裏を取っての報道なのでしょうね。それ以外は考えられない報道の姿勢です。事件としては、悪徳業者としてヒューザーを血祭りに上げるほうが視聴率も上げやすくでいいのかもしれませんが、違ったらどうするのでしょうか。
しかし、たとえそうであっても、肝心の姉歯設計士、元請け設計事務所、検査機関のイーホームズ、また国土交通省への取材は極端に緩いのには驚いています。問題はそっちのほうが大きいはずですから。

同じように、こんな報道のしかたに違和感があると指摘されているブログがありました。Yahhoo! japan Newsさんの「構造計算書偽造事件に見る民族ヒステリー」です。
売主にしても同じ。最大の被害者なのだが、売主イコール悪とTVではあたかも加害者であるかのような扱いだ。改ざんを指示したのならともかく、責任を問われてもなあ。法や国家の定めたシステムに従ったのに、結果次第で罪を問われるなんて、コレでは法治国家というより、放置国家だ。(オオッ、我ながらウマイ!)

もちろん、欠陥マンションを売った建築主のヒューザーの社長が「僕は名前がオジマだからオジャマモンとでも読んで下さい」というような不謹慎な態度は、DAN’S CAFE♪さんが「バカ社長のコメント! 」で指摘されているように、不愉快であり不謹慎というか、アホかと思いますが、ヒューザーだけを責めればいいという問題ではないはずです。

建築主は競争に勝つためにも、コスト削減をしようとするのが自然であり、「カタイこと言わずに安く建ててよ」という話は当然起こってくるでしょうし、「えぇー、できないのなら事務所変えるよ」というやりとりがあったって世間では普通でしょう。
しかし、そういう市場原理で、建築基準を満たさない欠陥建築物がどんどん建てられては問題なので、市場原理の暴走を歯止めするために検査制度があるはずです。
しかも、Think difficult!さんが、「情報の非対称性」という言葉で説明されていますが、要は売り手はマンションの強度の知識があっても、買い手には知識がなく、見栄えや間取り、室内設備でしか判断できないので、手抜きのある危険なマンションでもいいマンションだと乗せられ騙されても当然で、そうなると危険な不良物件がどんどん流通してしまいかねません。だからこそ公的介入、公正な第三者による認定が必要であり「マンションの購入者はいちいち構造計算書類を自分でチェックしなくても、官が確認・検査をしていることを信頼して買う」 (なんでもかんでも「民間にできることは民間に」か?)ことになります。

いやいや、それぐらいの倫理観をもてよという反論もあるでしょうが、あの天下の三菱だってリコール隠ししたぐらいです。業界に倫理を求めても限界があります。ましてや、建築業界は、談合も、政治献金も、天下りもなんでもありの世界です。
みのもんただって偉そうに言えないはず。自分の会社ミコクが水道工事談合事件を起こしたことをまだ覚えている人はいますよ。

この人が、裏社会や自民党議員、国交省役人とヒューザの関係、さらに木村建設の裏にいる人のことをほのめかしていますが、大手の会社であれ、不動産や建築業界に関わる人たちで胸を張って怪しげな人たちと関係を持ったことがないと言い切れる会社がどれぐらいあるのでしょう。
姉歯建築士の犯罪であることは明確とはいえ、姉歯建築事務所に、経済的責任を負う能力があるわけがなく、責任を負うべきは、まともな検査をしなかったイーホームズにもあり、イーホームズに責任を取る能力がないとしたら、検査機関として認可すべきではないのじゃないかと思います。
今回の事件は、ヒューザー、木村建設、姉歯という悪人たちのしでかした問題として処理しようという報道姿勢を感じてしまいますが、しっかり構造を考えて、問題を捉えないと第二・第三の事件がいくらでもでてくるのじゃないでしょか。

人気blogランキング