中国から韓国に輸出されたキムチの3%に回虫などの寄生虫の卵が検出され、韓国当局が販売の差し止めと回収命令を出したとたんに、今度は韓国産のキムチからも検出され、両国が険悪な雰囲気になってきています。中国産のキムチから高濃度の鉛が検出されたと騒ぎ、実際は違っていたことが判明した矢先です。
回虫の卵が検出されるということは、有機野菜を使っているという解釈もでき、農薬をしこたま使って回虫すら生きることのできない食品を作るのとどちらがよいのかという議論があってもよいはずで、何を大げさに騒いでいるのでしょうね。

今の若い人なら卒倒するかもしれませんが、回虫は子供の頃なんか誰もが体の中に飼っていて、学校で「まくり」という苦い駆除剤を飲まされたものです。その寄生虫がなくなったことで、アトピー、アレルギー、花粉症の類が急増したといいます。ミミズも生存きない土壌、回虫すら棲息できない清潔さのほうが気持ち悪いという発想はできないものでしょうかね。他の動物の寄生虫は怖いですが、人間につく寄生虫はもともと共生関係にありました。「水清ければ魚棲まず」です。
日本の ブログでも「きもちわるーい」と言う反応が多いようですが、ちょっと清潔過剰文明に汚染されているのじゃないでしょうか。

Katolerのマーケティング言論さんが「君は電車女を見たか?」で取り上げられた電車女がたむろする環境よりは、回虫でも飼っている環境のほうが、よほどか清潔で、健全だと思いますが、韓国や中国までもがそんな事で神経を尖らせるというのは、よほどなにか裏があるのでしょうか。
中国と韓国の経済交流も盛んとはいえ、常に中国の脅威にさらされてきたという歴史を考えると、日中関係以上に根深い障害がありそうですね。

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