「のまネコ」問題が、時間の経過とともに殺伐としてきました。エイベックスは、この件のためかどうかは知らないですが、人事異動までして松浦社長ご本人が陣頭指揮ということになり、著作権の主張の放棄や有限会社ゼンに図形商標登録取り下げさせるなど事態の収拾を図ろうというアクションを行ってきました。しかし、掲示板に「殺す」だの「バーベキュー」だのというちょっと問題をおかしな方向にねじ曲げるようなぶっそうな書き込みもあり、対立がさらに深まりかねない状況です。
残念なのは、そういった書き込みで、「ネットで生まれた文化をどう育てるのかという問題」から、「匿名故の怪しげで、犯罪の匂いのするネット・コミュニティという問題」に矮小化されそうな気配を感じることです。

ちょっとお互い、そろそろクールダウンというか、もう少し肩の力を抜いてみたらどうでしょうか。そういった対立、恨みやフラストレーションが残るような妥協というのではどちらにしても決してハピーではありません。にわか仕込みの法務の話で、しかめ面をしても、互いに不信感でかたまってしまうだけだし、たとえ全国のUFOキャッチャーから「のまネコ」を回収したとしても、まだ気持ちの収まらない人は残るでしょう。
ここらで、無粋な法務のオジサンは退いてもらって、もっと同じクリエイティブな世界の住人、クリエイティブな世界を愛する人間としてオシャレな解決を図りたいものです。MIXIで松浦社長とやりとりした「無線☆ちゃん」こと「御崎の兄さん」がMIXIで素敵なアイデアを披露されています。残念ながらMIXIに入っていないと見ることが出来ないので、抜粋でご紹介しておきます。

最初から、大塚愛も、BoAも、ELTも、「モナモナイェイ」とみんなで歌ったCDを出して、年末チャリティでも行えばCSRも果たせるし、ネット社会との対立も無く、大もうけだきる予感しますね。「モナーはみんなのモナー」と言うボランティアのメッセージも日本中に発信できます。

飲酒猫の件、猫虐待やアルハラも問題無くなります。

ボクは法務の暴走と考えています。やっぱり最初は松浦氏ピリピリしていましたが、最後は非常に誠実なやり取りが出来ました。

というわけで、松浦氏とは

_  ∩
( ゚∀゚)彡 マイミク!マイミク!
 ⊂彡

してみたいですね。

そうですね。あれだけユニークなコンプライアンス(法的遵守)のポリシーを掲げているエイベックスですから(参照PDF資料:エイベックス・グループの構造改革について)、そのなかの「愛」と「信頼」という言葉にふさわしいのは、法務の話しではなく、どんどんチャリティを行って、ネットのコミュニティから生まれた文化を守る基金にするといった発想です。
「モナー祭り」なんていうのがいいのではないでしょうか。そうすれば、エイベックスの松浦社長はネットのコミュニティと対立する人から一挙にネット文化を育てる日本版EFF(電子フロンティア財団)の創設者という名誉を得て、エイベックスには多数のネットコミュニティの人びとが味方になってくれるはずです。「御崎の兄さん」はアンケートのなかでこのアイデアも披露されていますが、そういった社会貢献が企業と人びとの間の深い絆をつくるのだと思います。エイベックスの人たち、また松浦社長がこのブログをお読みになるかどうかは分かりませんが、きっといい解決策だと思いますのでオススメします。
危機という文字は、危(Danger)と機(Opportunity )で成り立っており、ピンチにはかならずチャンスも同居しているということです。ちまちました対策ではなく、思い切りクリエイティブな解決、コンテンツ産業を支える企業にふさわしい解決を期待したいですね。

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