郵政反対派の選挙区に対立候補を立てるという自民党の矢継ぎ早の攻勢に追い込まれ、ついに綿貫代表、亀井幹事長という体制で「国民新党」が結成されました。古き良き日本、話し合いで調整をつけ、弱者、なかんづく農村とお年寄り、さらに地元企業に配慮する政党ということになるのでしょうか。それにしても、名前が悪いですね。中国の国民党も負けたし、スペインも駄目だったことを余丁町散人さんもご指摘ですが、瞬間に同じことを感じてしまいました。

絵を描き、情を大切にする亀井さんの人柄と、自分がすべてで、オペラや相撲には感動しても、妻や子供も冷酷に切って捨てる小泉さんとは対照的な存在です。亀井さんは、「配慮」と「調整」に長けた、極めて日本的なリーダーであり、構造を改革し、情け容赦のない人事圧力で人動かす小泉さんは、織田信長タイプで日本的リーダーとしては珍しいタイプです。きっと個人的にお付き合いすれば10人中9人までが亀井さんということになりそうですが、ちょっと今回ばかりは分が悪いですね。

そもそも、亀井さんは小泉さんの国会運営をヒットラーを引き合いに出して、それよりも悪いと批判しました。ヒットラーを出したということは宣戦布告にほかなりません。ヒットラーより悪いといわれて、黙っていては政治家としての立場がなく、小泉さんも受けてたたざるをえないと思いましたが、しかけた側がのんびりしすぎていました。綿貫さんや亀井さんは相手をなめすぎたというか、戦争は勝てなければしかけてはいけないのです。
市場における競争もそうです。外交もそうです。実際の戦争もそうで、勝てない戦争をしかけてはいけません。日本はそれを嫌というほど思い知らされました。
そういえば、アメリカは、イラクでフセインを倒したものの泥沼はまってしまいました。勝利なき戦争をやってしまたのです。イラク戦争の失敗は、やがてアメリカの重い負担となってくるでしょう。アメリカの世界にたいする支配力はじわじわと落ちていくに違いありません。アメリカの凋落を象徴するかのように、ついにハイテク製品まで貿易赤字に転落し、さらに赤字が拡大してきています。

それにしても、つぎつぎに選挙を『マーケティング』してくる小泉さんですが、ついにホリエモンまで登場ですか。どんどん目先の変わった新製品を投入、というか地方に新しい大型スーパーを出店して、地方の駅前商店街に壊滅的打撃をあたえていくようなものでしょうか。
競争戦略としてはなかなかなものです。さて、マニュフェストを柱に総合的なスペックが良いですよという主張のもとに、イメージとは逆に小沢さんが強調してきたどぶ板的選挙活動を強化してきた、つまり『営業活動的選挙』を展開してきた民主党が勝つのか、郵政改革という一点に旗印を絞って、華やかに、『マーケティング的選挙』を繰り広げる小泉自民党が勝つのか、古き良き日本保存会の国民新党は生き残れるのか、まるで火を見るとそこに飛び込んでいく虫のように政局好きのマスコミが元気づく選挙でしょうが、民主党も郵政改革問題で大きな戦略的失敗を犯し、かといって小泉さんは、自分に理解できない年金問題については大失態を見せたように郵政改革しか展望を持たないわけで、これでいいのかなニッポン。

ついでですが気になるのはホリエモンです。名経営者がなぜ失敗するのかという本のシナリオ、やってはならないことにむかって突き進むホリエモン。それで失敗しなければエライ!でもなんとなく危険な匂いがします。

人気blogランキングへ

 

 

 

 


名経営者が、なぜ失敗するのか?